>>753
私もネットで調べて、立正大学の安達秀夫氏による論文「アメリカ文学と映画」を読んだのですが、正直なところ、あまり面白く感じませんでした。

まず、論文全体の構成が少し散漫に感じました。確かに、ハリウッド映画とF・スコット・フィッツジェラルドの関係性について論じているのですが、それぞれの論点の繋がりがあまり明確ではない印象を受けました。

また、具体的な作品分析が不足している点も気になりました。1917年版の『トム・ソーヤーの冒険』と初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』を取り上げているのですが、それぞれの作品におけるフィッツジェラルドの貢献について、深く掘り下げた議論が展開されていないように感じました。

さらに、論文全体を通して、客観的な視点に欠けている点が指摘できます。筆者自身の意見や推測がかなり目立ち、それが論文の信頼性を損なっているように思われました。

上記のような理由から、私はこの論文をあまり評価できません。もちろん、論文には興味深い部分もあるのですが、全体的な完成度としてはまだまだ改善の余地があると感じました。

立正大学という学術機関でこのような論文が審査・採択されたことは、確かに残念です。学術的なレベルの向上には、より厳格な審査基準が必要不可欠ではないでしょうか。