蔵書を売るタイミング
図書館って定期的に本や雑誌、新聞を処分してますよ。
捨てるやつあげます、お好きにお持ちくださいコーナーがあって
みんな結構持っていってる。 【インタビュー】鹿島 茂(フランス文学者・73歳)
「古書コレクターは世界中にライバルがいる。勝つに
は長生きするほかない」
「古書コレクターは不思議な世界で、ライバルが世界中にいるんですね。ライバルに勝つには、極論をいえば、長生
きするしかありません。亡くなれば、遺品オークションで市場に出ますから。ヨーロッパでは遺品オークションが盛
んで、美術品だけでなく、蔵書や家具にいたるまで、すべて売りに出すんです。ぼくの場合ですか? ぼくがいなく
なったあとも、『鹿島文庫』として残してくれれば、嬉しいですが、オークションに出して市場に還元するのもあ
りかと思います」
『サライ』本誌2023年4月号 別に長生きはしたくないので、
知り合いのきちんとした古本屋に無償で渡す予定です。
お金じゃなくて、好きで読んでくれる人に渡ってほしい。 蔵書は(まだ生まれてもいない)孫にでも遺そうかと、控えめにしか処分していなかったが、
地球が限界に瀕しているようだから、考えを改めにゃあ BOOKOFFで売ってもほとんど金にならない
メルカリで売るのが正解だ ブックオフは半年売れないとあのごみ収集車みたいなのが朝来て回収されて
結局ごみになってしまう。だったら、ほしいという人にあげたい。 >>109
ネットで売れるから倉庫で在庫にするんじゃないの?
ヤフオクとかでもいっぱい出品してるし 本って「雑紙」じゃないからゴミの日に無料回収してくれない
資源回収でも雑誌・新聞は回収するのに本は回収しない
読み終わったら電車に置き忘れして処分だな やってるところもあったけど、図書館のロビーとかで廃棄本と一緒に
勝手に置いといていいことにすればいいのに。
本屋から抗議が来るのかな >>111
うちのところは回収してくれるよ。自治体によるのかな。
>>112
昔横浜住んでたときにあったな。今住んでるところではやってないけど。 ああいう無料本って必ず持って帰る爺婆いるよなw
無料ならなんでもとりあえず持っていく。 よっぽど興味がないと持ってかないな
できれば綺麗なのがいいが
俺の行ってた図書館では誰も持ってかないのが大量に残ってたな
また俺の場合持ってくよりも、綺麗な本でも売ったらタダみたいなもんなんで
誰か必要な人にもらってもらった方が良いので、そういう場の必要性を感じるな メルカリも新刊とか需要ある本じゃないといつまでも売れないし、
忙しいとちんたら梱包して出してとか時間もったいない。
かといってブックオフだって混んでりゃ時間かかるし、新刊かよほどの売れ線本じゃないと
たいして値段つかない。
読みたいって人いたらあげるんで、まとめて引き取ってくれる人がいればいいんだが。
個人の古本屋とか、付き合いあればいいけど。
仲良くなるほど通い詰めるような店もないし。
ほんと、処分どうしようかね。死ぬまえに考えないと。
いつぽっくりくるかわからんし。 古書店に市立図書館の蔵書印が捺された本があった
放出本なら「放出本」のスタンプ捺すはずだよな
なかったのは捺し忘れか? 読書家のジャイアント馬場は
読了本は電車の網棚に置いてくるって言っていたな 図書館の持ってけドロボーリサイクル市
たまに行くけど、9割がたゴミ本
そこから価値ある本を掬い上げる醍醐味はある >>119
図書館の本の殆どは業者に押し売りされたゴミ本だwww 図書館が無料の貸本屋になってるから出版社が業績不振になる
週刊誌まで置いているからなw 小さい図書館だとすばるとかマイナー雑誌は置いてなかったりするw 本を捨てるのは忍びない。
玄関先の廃品回収で本とか大量に捨ててるのみるとつい覗いてしまう。 たとえ積ん読状態でも家に本があることが大切
精神衛生上よろしい いやいや今はよくても自分が死んだあと捨てられてしまうよ。
それが不憫で。一応、棺に一緒に入れてもらいたい本はピックアップして
あるけど。 死んだあと蔵書がどうなるかなんて気にしなくていい
それは生き残った遺族が判断することだ
生きている間は蔵書を目一杯愛でてあげたい
蔵書はもはや精神の一部なんだ 無縁仏で遺族いない場合、片づけ業者とかに捨てられてしまう。
本だけはごみにしないでほしいから。
死ぬ前に片づけないと。 これだけは捨てないで!というカテゴリーの本棚を作って(次世代の誰かに)遺言しておいてもダメ?
とりあえず、自分は親の蔵書を処分できそうもない
いや、やはり仕分けることになるのかな… これだけは捨てないで!というカテゴリーの本棚を作って(次世代の誰かに)遺言しておいてもダメ?
とりあえず、自分は親の蔵書を処分できそうもない
いや、やはり仕分けることになるのかな… 売れるものは売って、棺に入れてほしい2冊は紙に書いてある。いれてもらるかはわからないけど。
一緒にジサツしようかな。あとは古くて貴重な本は、欲しい人にあげようと思う。
40歳過ぎて終活で断捨離したら部屋にまじでものがなくなったよ。来る人みんな
物がないですねって言う(苦笑) よく2冊に絞れましたね
自分にとっての究極の2冊とは何だろうと自問してしまいます >>130
断捨離をする意味が分からない
五木寛之は物には人生の思い出がくっついているから
断捨離はする必要がないと言う
これに自分は賛成
何故物が身の周りにあることを嫌うのかね? 死んだあと、ものがあると片づけ大変だから。独身男性50代でぽっくりとか多いし、
断捨離大事だよ。
実家売りに出す前に片づけ業者頼んだら50万くらいかかったよ。
物があるとお金かかる。
思い出なんかないし、嫌なことばかりで忘れたいからとにかく処分する癖つけてる。
自分が死んだあともこれならお金かからない。 死んだ後のことなんて気にするな
人生は生きているうちが花で、いかに愉しむかが大事
蔵書に囲まれて生きるのは幸せだ 草森紳一さん。知の巨人といわれ、積み上げた本に〈穴〉の中で永遠の眠りについた男。
希代の読書家を、作家の山藤章一郎氏が追った。
江東区永代、隅田川沿いのマンション7階2DK。廊下、部屋の天井まで本が詰まり、宿主
も、たまの訪問者も、昔は、顔、体をカニにしてそろりと横向けに行った。
3万冊を越す高嶺である。このすべてが2DKの中に聳えている。
あとで、整理のボランティアが数えた。段ボール731箱。3万1618冊。毎日1冊読んで87年
8か月かかる峻嶮の山である。ほかにまだ。北海道の郷里に3万冊。合わせれば、175年分。
「どこだ、どこだ。捜しても捜しても発見できない。諦めかけました。しかし、もいっかい
と、奥に進んだ。あれ? あれは人のかたちじゃないか。すきまから懐中電灯で照らした先
に、半畳ほどの空間があったんです。われわれはその外側に積み上がった山に、慎重に登っ
て、こう、上からですね、ああそうそう、見下ろす感じで〈穴〉を照らしたんです」
相澤さん、根本さん、決死の救出行である。
「オレは全裸で寝るとよくいってた通りの恰好でスッパダカ。顔は苦しみもなく安らかでし
た。好きな本に埋もれた幸せな死ですね」。独身。毎日外食。享年70。本以外の世事に関心
はなかった。
※週刊ポスト2012年4月13日号 ゴミ屋敷はイヤだね
本は本棚に整然と並べておくものだ
掃除の行き届いた清潔な家で読書を愉しむのが大人の粋な暮らし方 明けても未聴CDの山を観て人生の残り時間を考えるA
0029名無しの笛の踊り2023/09/06(水) 22:29:14.22ID:Yvp/5je9
CDだけじゃなくて本も大量に積読があるんだよな ブックオフをはしごして100円本を1日で数万円分買ったりしてたし
正直本もCDも死ぬまでに全部聴いたり読んだりできるとは思ってない まぁ必要な時にあったかなっていう図書館代わりのものだと達観している 子孫に残しても嫌がられるかな
0030名無しの笛の踊り2023/09/07(木) 00:41:45.99ID:3SvpDVr6
コレクション癖を発揮するのも人生最後かもしれないが、
最近はKindleの電子書籍を集めている
青空文庫出典のとかお試し版とか無料本と見ればすべてダウンロード
歴代文学賞やお気に入り作家はセールを狙ってオトナ買い
節操ない集め方をして、いま冊数見たら2万冊を越えたところ 獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)
ハロプロの写真集とCDを、ブックオフに買いとってもらって、その金額がわかった。
2024-01-16
箱の中身は、ハロプロの写真集とハロプロのCD。数えきれないけど、写真集が50冊ぐらい、CDが1000枚ぐらいか
な。
買取点数は、281点で、買取金額は9310円。
年をとると時間はすぎさり、モノは増えていくね。
2024-01-28
年をとると時間のスピードがはやいのと同じぐらい、物がたまっていくね。
今日は、家の中にある、コード類を整理した。段ボール1箱分の、コード、延長コードやら、USBコードや、ランケー
ブルや、同軸ケーブル。今ではもうつかわないコードがたくさん。何に使うのかわからないACアダプターコンセントも
たくさん。これを整理すると4分の1ぐらいの量になった。これでおしいれもスッキリ。 特撮情報局LadyEve
SICファン より:
2018年5月1日
【月刊ヒーローズ】6月号より。
《東島丹三郎は仮面ライダーになりたい》(柴田ヨクサル)
・ご案内のとおり、表紙および巻頭カラー(カラー4頁)。かなりネタバレになりますが、40歳になった主人公が孤
独死を迎えた時のことを案じてすべての仮面ライダーグッズを処分し24万を手にするも投資した金額はその100倍以
上だった…というくだりは、極めて身につまされました。ラストにはタックル(になりたい女)も登場。どう考えて
も仮面ライダー漫画ではないのですが、面白いです。 影書房
〈日本国内の大学に働きかけたが、「図書の整理費用がない」などを理由
に断られたという〉
←良く聞く話。文化貧困国・日本。
日本の図書館では史資料も処分されたりするから、台湾大図書館に引き取
ってもらった方が良かったかも。
⇒我部政男氏が蔵書3万冊、台湾大学に寄贈
2024年4月8日
はるやすみ
これから鬼籍に入られる方、終活を始められた方の蔵書が出て来るでしょ
うから、あらかじめ声を掛けておくとよいかもですね。
そういえばマンガ学の創始者の1人で夏目漱石のお孫さんが今まさに(事
務所にしていたマンションを引き払う為の)蔵書整理を始めたとの事。
2024年3月29日
ぱくいる
大学を退官したときに研究室とマンションに保管していた蔵書3万冊をま
ず、1万冊に整理し、2万冊を古本屋に売ったら5万円だった。私が40年間
に使った本代はだいたい8000万ぐらいだから、本は資産としてほんとど価
値がない。#古本
2024年3月19日
アオー
90代のお知り合いの方が大切にされていた蔵書を処分されるというので理
由を聞いたら『時間がとれるようになった時に読むことを楽しみに買った
けど…今は時間はあるけど小さな字が見えなくて』と。やりたいことはや
りたいうちにやりなさい、とまた人生の教訓を得た。
2024年3月10日 ショウコ@おもに文アル用
今さらダ・ヴィンチ2月号ぱらぱら見てたら、本棚探偵のコーナー荻上チ
キさんだ!蔵書1万5000冊凄!でもご自身で買う本の9割は電子書籍って、
超絶識字能力とはいえ年間何冊読まれるのか…。
エネルギーの源は「理不尽」。
好きな本は桐野夏生さんの『ダーク』。
https://pbs.twimg.com/media/GJaXQK2bAAAiJAj.jpg
2024年3月24日
本ノ猪
古本市に何十年と足を運んでいる人の話を伺うと、回数を重ねるごとに購
入冊数が減っていき、しまいには、わざわざ遠方から訪れたにも関わら
ず、一冊も買わずに帰ることが増えた、という話をよく聞く。「せっかく
来たんだし」という感情が生じなくなるらしい。……私はまだこの境地に
至っていない。
2024年4月10日 なんのために1万5000冊あるかというと読むためじゃなくて↑みたいな人に幻想を抱かせるためだわな
ハッタリかそうじゃないかを見極められる大人になりましょう
文学やってる人は特に苦手だろうけど 大量の本との折り合いの付け方
蜂賀三月
2024年4月4日
まず、急に小説の面白さに目覚めまして、自分の余暇時間に小説という選択
肢が増えました。スマホ等で読み続けると目を酷使するので、紙で買うこと
も増えてきます。そして紙だからこその読書体験に気づくので、電子書籍の
みで小説を読むことが難しくなってきます。紙の手ざわりや部屋に置いてお
きたくなる表紙……紙書籍の魅力はたくさんあります。
そして自分でも小説を書きたいと思ったときから、さら爆発的に本が増えて
いくのです。
1.勉強や学びという名目で買う
2.小説執筆の息抜きの読書のために買う
3.小説や創作に関する指南本、辞書は必要なのでどんどん買う
それに合わせて、創作活動をしているとじょじょに創作仲間が増えていきま
す。また、小説や書店に関連する情報にも詳しくなっていくことで「紙本を
買うべき」という意識が出てきます。さらに本を買う機会は増え、買うため
のハードルは低くなってきます。
1.創作仲間が書籍化した場合、本を応援の意味を込めて買う
(正直積読になってしまうこともあるけれど発売日直後に買う方がありが
たいはずなのでさっさと買う)
2.近年の書店の経営状況を慮って、できるだけ書店に行ったら本(=紙書籍)
を買うようになる。
(書店の応援のために……という名目があるので本を買うのに躊躇いがなく
なる) この応援という気持ちはある意味怖いです。私は今、自分が読書するスピー
ドの3倍以上のペースで本を買っています。積読も2年近くしているもの
も……(さっさと読め!)
しかも、小説を執筆にするにあたり、自分が書く題材についての本も一通り
目を通したりします。ファッション雑誌、図鑑、同じようなモチーフの小
説……。
そりゃすぐに本棚も埋まるってもんです。
しかも、本に愛着が出てきているので処分するハードルは高くなっているの
です。創作仲間さんの本だって、処分しようと少しでも思えば「おお、それ
を処分するなんてとんでもない!」というドラクエ風のセリフが出てきま
す。大切なものですからね……!
これからも本を買うために、本を循環させる必要があります。
これから本を買わないということはあり得ないし、小説、小説に関する本に
関しては捨てる選択肢が今のところありません。
読み返したりして勉強することもあるので。
なので、現状は介護に関する本を処分するのが一番良さそうな気がしていま
す。
これも専門的な知識がたくさんだし、小説に活かせるのでもったいない……
と思う部分もあるのですが、法律や制度は年々アップデート・変化していく
ものなので思い切って処分しようと思います。
古紙回収などにまわしたら、きっと新しい紙となってまた出会えるかもしれ
ませんし。(処分する本に未練がましい思いを抱く) ドイツ式・中古品の譲り方 - ドイツ舞姫ジャーナル
2021/03/13
前回の記事では、私がほしかった家具を道端で拾ったエピソードを紹介した。
例えばアパートの入り口に、「ご自由にどうぞ」と食器や本、おもちゃなどが段ボールに入れて置
いてあるのは、ドイツでは日常の風景である。ちゃんとそう張り紙されていることもあるが、何も
書かれていないことも多い。
私がベルリンで最初に住んでいたアパートはエレベーターがなかったので、住民達は出掛けるたび
に否応なく階段を上り下りしていたが、踊り場の窓辺には毎日のように違うものがぽんっと置かれ
ていた。文房具、DVD、手袋、ワイン…。もう自分には必要ないものを、捨てる前にとりあえずそ
こに置いておいて、誰かがもらってくれればそれでよいし、数日経ってもそのままだったら処分す
るようにしていたようだ。住民達が言葉なしに物々交換しているようで面白かった。
不特定多数の人と物々交換することもできる。私自身も利用したことがあるのは、öffentlicher
Bücherschrankという、「公衆本棚」とでも呼ぶべき街中の本棚である。
利用方法はこの上なく簡単で、ここから好きな本を持って帰るのも、家にあった本を持ってきて入
れるのも、すべて自由。古本屋に持っていっても値段はつかないだろうけれど、捨てるには惜しい
本を置いておくにはピッタリである。私はハイデルベルクからベルリンへ引っ越す際、ハイデルベ
ルクの街中の本棚に、料理のレシピ本を何冊か入れてきた。
今では他の国でも見られるようだが、「匿名で自由に本を持ってきたり持って帰れる」というこの
コンセプトは、元々ドイツで発展したようである。Wikipediaの情報によれば、ベルリンだけで69
の本棚が確認されている(2020年6月時点)。 売ったらまた読みたくなって買い戻した
結論:本は売るな しいたげられたしいたけ
2018-10-07
本をいろいろ処分。ブックオフに持って行ったり自炊したり
本を段ボール箱何箱分か処分した。手元に置いとかなくてもよさそう
な本は BOOK OFF に持って行き、そうでない本はまたぞろ裁断機でバ
ラして ScanSnap で自炊した。いずれも「読書家」あるいは「愛書
家」と呼ばれる人種の何割かからは、蛇蝎のように嫌われる行為だと
言われる。だが私はどちらも確信犯的に利用している。たぶん私は
「読書家」でも「愛書家」でもないのだ。
トシの話をしついでに。電子化にあたっては、どうしてもある程度、
目を通さざるを得ないが、近年、読書量を落としてはなるまいと乱読
した本に限って、内容が頭からすみやかに揮発して、ほとんど記憶に
残っていないので愕然とする。
年を取るのは仕方ないが、それに応じて本の読み方も変えるべきかも
知れない。速読、乱読はあきらめて、時間をかけてじっくり読むこ
と、それから一度読んだ本の再読を増やすことなど。すでにいろんな
人が言っていることなのだけど。
私の場合、おそらくはネットに入り浸るのをほどほどにするのが最優
先であろう。特にツイッター。あれは時間泥棒だし老眼にも悪いしあ
とに残るものが何もない。 考える人
2020年10月14日 最後の読書
33 「こんどは熱中症かよ」の夏(読書日記)
著者: 津野海太郎(1938年4月6日 - )
8月20日(水)
1956年6月、早川書房から『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』日本語版が創刊され
た。その初代編集長だった都筑道夫(当時26歳)が、30数年のち、1989年から2002年にかけて、同
誌の後身にあたる『ミステリマガジン』に延々と連載した書評エッセイ――それが『都築道夫の読ホ
リデイ』です。
そんなある日、といっても、すでに80年代も終わりにちかくなっていたと思うが、いくつかの段ボ
ール箱が晶文社に送られてきた。送り手は都筑さん。あけると『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・
マガジン』をはじめ、58年創刊の『マンハント』(中田雅久編、当時36歳)、59年創刊の『ヒッチ
コックマガジン』(中原弓彦=小林信彦編集。同じ26歳)、おなじく『S-Fマガジン』(福島正実
編集、同30歳)など、1950年代後半に創刊され、その当時(80年代)にはすでに伝説と化しつつあ
った諸雑誌のバックナンバーが、かなりの量でてきた。
このとき、都筑さんは60歳前後。島崎さんの話では、病気やその他の事情もあって、じぶんの暮ら
しを思いきって簡素化しようとしていたらしい。おそらくはそのための蔵書処分の一環だったのだろ
う。その後、住まいを娘さん一家が暮らすハワイに移し、『都筑道夫の読ホリデイ』の連載(連載時
のタイトルは「読ホリデイ」)を終えた後、2003年11月にワイキキの病院で動脈硬化による心臓麻
痺で亡くなった。行年74――。
このところ、からだの調子の悪いときが多くて、くる年くる年、半分ねむったような状
態で、日を送っている。第一、ものに感激することが、なくなったようで、最近よんで感
銘をうけた本もなく、感激した映画もない。
今年になって、一本も映画をみていないのでは、ないだろうか。
と都筑さんが書いたのが2002年の5月号。