悦子さんは大学に授業料を納めるかどうか自問自答している。
大学を解体すれば資本の循環を止められる、そして資本主義が崩壊する?
そんなこと本当に悦子さんは考えていたのだろうか?
あるいは、大学生であり、小市民である自分を自己批判/自己否定したかったのか?
現実や自分の力を無視し、思いっきり背伸びをしてしまった、あるいは宙に舞った。
その結果として、背骨を折ったか地面に墜落してしまった。
結果として絶望だけが残ったのではないか?