SONYを抜くことは無理だろう。Canonの経営者もその気持ちが無いようだし

フルサイズミラーレスの6割はSONYで、若い人たちもSONYに行く人たちが多く、
女性たちもコンパクトなα7系を選ぶ人たちが多いから。
Canonの経営者がSONYとガチンコなら、あの高い価格ではR5R6を出して来ないよ。

ガチンコするなら、RFレンズを高価格帯を中心に展開したり、
比較的安価なものでは『動画で問題になるノイズが出るようなレンズ』を出して来ないよ。広角レンズも無いしな。

『デジカメ市場が急速に萎んできている中』で、シェアトップのCanonの経営者による今後の『自社の見通しは弱気』だった。
その経営者の弱気な見通しがR5R6のネーミングや性能価格、RFのレンズの展開や機能や価格に反映しているように感じる。

R5R6やRFレンズ展開や価格を見て、
Canonの経営者は、これまでのEFの資産を持つ既存のCanonユーザーたちを
SONYなど他社へ出て行かせないように自社で囲い込むことに優先している。
6割のユーザーや若い人たちや女性たちを持つSONYから奪い取って来る優先順位は低い。

しかし、Canonの経営者のその判断は「正しい」とも思う。
これからもデジカメ市場が急速に萎んでいく中、
企業規模や資金力に勝るSONYに闘いを今更挑んでもCanonが返り討ちに遭うだけなので。

シェアトップのCanonは、Kiss Mなどで10万円以下の低価格帯を抑えているのでそこは守りつつ
(そのCanonが有利な価格帯ではSONYもガチンコ勝負を避けているようである)、
SONYが有利なフルサイズミラーレスではガチンコの勝負を避け、
『時間が経過する毎に、フルサイズのカメラやレンズの価格を次第に上昇させていく』だろうな。
市場が急速に縮小していき、世界的に貧富の格差はさらに拡大していくので、フルサイズ以上の高価格帯は数が出なくなるだろうから。
(この傾向は他社でも現在進行形で現れているようである)

だから、フルサイズ以上の高級カメラやレンズを使える人たちは、時間が経過するほど減っていくだろう。
なので、フルサイズを味わえる人たちは今のうちにタップリと味わっておいたほうが良いと思う。

それでも日本人はカメラや写真が好きなので、写真やカメラの文化は残っていくよ。違う形になるかもしれないけどね。