ブラジル代表サンパイオコーチ日本を高評価

なんでブラジルは日本に苦戦したのか。

サンパイオ氏 そこは森保監督の緻密な戦略にはまってしまったね。
両サイドの長友と中山に加え、遠藤と田中は常に後ろでスペースを消していて、我々がプレーできるスペースを与えてくれなかった。特に長友は「前に行くぞ、いくぞ」と見せかけながら、結局行かない。さすがベテランだね。完全にはめられた。

ブラジルは18本ものシュートを打った。ゴール枠を捉えたのは4本。シュートの精度の高いブラジルにとっては珍しいほど、実は枠に飛んでいない。
今回の日本-ブラジル戦を振り返ると、日本はシュートブロックが7本くらいあった。体や足を伸ばして我々の枠に飛ぶシュートを阻止した。こういう必死なチームは怖いし、日本のストロングポイントだよ。闘う集団でないと、こんなにブロックはできない。

日本はW杯でスペイン、ドイツ相手に勝ち点を挙げないと次のステージにコマを進めることはできない。

サンパイオ氏 昨日の試合ができればチャンスが十分あるはず。よく人間は「なんで自分だけ不幸だ、自分だけ失敗ばかり。なんでうちの家族はケンカばかりしてるのだろう。隣の家は幸せそうなのに」と思いがちだが、それは相手も同じだよ。不幸だと感じてるし、ケンカもする。スペインもドイツも失敗はするし、ブラジルだって同じさ。森保監督は素晴らしいチームをつくった。レギュラーとサブの質がほぼ互角だったしね。自分たちが歩んできた道が間違ってなかったことをW杯で証明してみせればいいんだよ。