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■子供たちに届けるため、お金の問題と向き合う

「お金の問題」がネックとなって、届けきれない場面がたくさんあると思って、
「お金の問題」とも真剣に向き合ってきました。

日本人は、お金の問題と向き合うクリエイターを銭ゲバ扱いして、叩きますが、
僕の目的は日本人に好かれることじゃなくて、彼や彼と同じような子にエンタメを届けることなので、
それこそ「VIP席」の設計にも積極的に取り込んできました。
『プペル歌舞伎』の客席に子供が多かったのは、題材もさることながら、チケット料金も大かったと思います。「3万円のSS席」を作ることで、A席やB席の値段を下げることができました。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』に至っては、この問題に更に更に攻めこんで、会場はファミリーで溢れました。

ただ、さっきも言ったように、ペルソナは「小学2年生の僕」でして、
彼の家は、東京に行くまでのお金なんて工面できないんです。
作り手としては、そこで、「はい、残念でした」なんて死んでも言いたくないし、
この仕事をしていく中で、事情があって家や病室から外に出れない子供達ともたくさん会ってきたので、
そんな子達や、そんな子達のご家族を見て見ぬフリをするなんて、絶対にやりたくないんです。

どうすれば、彼らに「ミュージカル」というエンターテイメントを届けることができるかなぁと考えた結果、
YouTubeでの全編無料公開に辿りつきました。
ミュージカルというのは、様々な権利が絡んでいるプロジェクトですから、
YouTubeに全編無料公開するのって、メチャクチャ大変なのですが、
スタッフさんが頑張ってくださって、そして、いろんな事務所の方に背中を押していただいて、
今回、こうして実現することができました。
力を貸してくださった関係者の皆様に、心から感謝します。

■お願い!『♯えんとつ町のプペル無料』動画リンクと一緒に呟いて

そんでもって、ここからはリスナーの皆様へお願いなのですが、
7月3日の19日に無料公開する『えんとつ町のプペル』の動画が、
すでに、YouTube上に「プレミア公開」という形でアップされています。