この曲では、ランボーが死ぬ間際に書いた最後の書簡をそのまま
俳優のリシャール・ボーランジェが読んでいる。
内容はこんなもの。


「郵船会社」支配人宛
       マルセイユ、1891年11月9日

 分け前 牙一本だけ。
 分け前 牙二本。
 分け前 牙三本。
 分け前 牙四本。
 分け前 牙二本。

支配人殿

貴殿との勘定に未払い分がないかおたずねします。
私は今日、この船便を変更したいと思います。
この便は名前すら知りませんが、ともかくアフィナールAphinarの便でお願いします。
こうした船便はどれでも、どこにでもあります。
それでも私は、手足が不自由な、不幸な人間であり、何も自分では見つけられないのです。
街頭で出会う最初の犬に聞いてみても、そのとおりだと答えるでしょう。

それゆえ、スエズまでのアフィナールの便の料金表をお送り下さい。
私は全身不随の身です。したがって早い時刻に乗船したく思います。
何時に船上へ運んでもらえばよいかお知らせください・・・