>>201 つづき

そこから国連条約上の様々な矛盾が生じる為、最新のWHO勧告では、分かりやすく、
全てのTHC異性体を単一条約のスケジュールTに纏める提案をしている。
またマリノールなどTHCの医薬品は市販薬と同じスケジュールVに引き下げを推奨した。(>>182参照)

WHOによると、2017年11月21日付けの論文で、ΔTHCの全ての異性体の立体選択的全合成が行われた。
これにより、今後、ΔTHC立体異性体のより詳しい研究が進むと思われる。

大麻植物中の( - ) - トランス-Δ9-THCは、カンナビス中に有意な濃度では生じない。
大麻植物は、主にカンナビゲリン酸からの( - ) - トランス-Δ9-THCのカルボン酸形態、
すなわちΔ9-テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)7を合成し、花および葉の腺管に蓄積し、
総THCサンプルの最高90%に及んでいる。

つまり、マリノールと天然THCは異なる物質であり、天然大麻中のTHCは純粋に
単離する事が難しく、天然大麻と純粋THCであるマリノールは効果も異なる。