JR東海の元々の計画でも、開業により利益は 4000 => 1000億円前後に下がる見込みであった。
高い建設費の減価償却と高い維持費のためである。
しかしコロナ禍により、この見込みは大きく狂う。

従来の需要は、ビジネス用途が7割近い。
現在、企業は出張を大幅に減らし、オンライン会議などを活用している。
経費削減、毎日でも気軽に開催、必要な社員は全て参加可能など、多くのメリットを実感しているはずだ。
コロナ禍が終わっても、観光需要は戻るだろうが、ビジネス需要は決して元には戻らない。

ビジネス需要が 2/3になると楽観的に仮定しても、運賃収入は 3000億円/年も減り、JR東海は慢性赤字企業となり倒壊してしまう。
建設費は当初見込みより増え、開業は何年も遅れるので、事態はさらに悪くしかならない。