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これが事実というもの
一部抜粋

RA2008-4
鉄 道 事 故 調 査 報 告 書
東日本旅客鉄道株式会社 羽 越 線 砂 越 駅 ~ 北 余 目 駅 間 列 車 脱 線 事 故

平成20年 4 月 2 日
航空・鉄道事故調査委員会
https://www.mlit.go.jp/jtsb/railway/rep-acci/RA2008-4.pdf

3.1 施設に関する解析
3.1.1 脱線の要因に関する解析
前略
鉄道構造物及び軌道の検査結果に異常は見られなかったことから、それらに
脱線の要因となるような異常はなかったものと考えられる。

3.2 車両に関する解析
3.2.1 脱線の要因に関する解析
前略
本件列車の車両に脱線の要因となるような異常はなかったものと考えら
れる。

3.2.2 車両の損傷に関する解析
前略
本件列車の車両に異常はなかったものと考えられることから、これらの損
傷は本事故の発生に伴い生じたものと考えられる。

3.3 運転取扱いに関する解析
前略
同社は本事故発生時に運転規制を行う状況になく、また、本件運
転士は同社の運転実施基準等の規定に抵触するような運転をしておらず、運転取扱い
に問題はなかったものと考えられる。

3.4 気象等に関する解析
3.4.1 気象観測結果に関する解析
事故当日の気象の概況については、2.8.1に記述したように、低気圧が発達しな
がら東進し、事故現場はこの低気圧の暖域にあたっていた。
中略
酒田測候所等の観測や本件列車の乗客、
住民等の口述から、庄内地域の天気は雪やみぞれ等であり、雷も観測していた。
以上のことから、本事故発生当時の事故現場付近は、活発な積乱雲群が通過中で
突風等の顕著な気象現象が発生しやすい状況であったものと考えられる。

3.8 強風対策の考え方に関する解析
3.8.1 気象情報の有効活用
竜巻やダウンバーストによる突風を即時的に予測して対処することは、それらの
気象現象のメカニズムが十分に解明されておらず、また、観測体制や情報提供体制
が確立されていないことから現状では容易ではないものと考えられる。