そもそも、リニアは静岡県には何のメリットもない。あるのは水問題、環境問題というリスクのみ。静岡県はリスクを最小限にしろと言っているだけ。

前提として、大井川の水は、地下水も含め発電、農工業用水、生活用水などとして大量に利用されている。水の需要と供給は現状、ギリギリのところでバランスしている。これ以上水が減ったら困るのは事実だ。

田代ダムから富士川に流されている水は発電に利用されていて、静岡県東部は東電の管内だから、しっかりと県民に受益がある。この水利権は東電が持っているもので、地元では水返せ運動をやって、やっと一部の水が持っどってきたのと、10年に一度の話し合いをして水量を決定する事でで合意している。

しかし、リニアは通過するだけで、静岡県にはメリットがない。水が枯れるあるいは減るデメリットしかない。発電によって県民に利益がある早川(富士川の支流)に流されている水と、リニアのトンネルのために失われる水を同列に扱うことは、静岡県からしたらむしろおかしな話だ。