>>600
> 新訳って、結局は翻訳の著作権切れを回避するため、出版社側の都合でやってることだと思う。

具体的な例を挙げて話をすると、日本は環太平洋パートナーシップ協定(TTP)の締結により、2018年に著作権の有効期限を(著者の死後)50年から70年へと延長した。

もしも著作権が延長されなかったら、村岡花子訳のアンシリーズは2018年に著作権が切れていたし、阿部知二訳のホームズ・シリーズも今年から青空文庫で自由に読めていたかも知れない。

そのため、出版業界では(著作権50年を前提に)20年前くらい前から改訳や新訳をどんどん出すようになった。

新潮文庫のアン・シリーズは、村岡花子訳となっていても訳文にかなり手を加えられているし、阿部知二訳のホームズ・シリーズは深町眞理子訳に置き換えられた。

またSFでは、フレドリック・ブラウン、ジョン・W・キャンベルの著作権が2022年に切れていたはずだし、マレイ・ラインスター、ジェイムズ・ブリッシュは2026年、福島正実は2027年、フィリップ・K・ディックも2033年に著作権の保護期間が消滅していたことになる。

あと、今年トールキンの『指輪物語』も著作権が切れていた計算になるし、訳者の瀬田貞二の著作権も2026年に消滅するので、あの指輪物語がフリーテキストとして無料公開できる未来がすぐ近くまで来ていたんだよね。