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河出書房の奇想/国書刊行会の冒険/晶文社の追悼 7
0001名無しは無慈悲な夜の女王
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2021/03/31(水) 12:25:13.75ID:txPMrSWb
河出書房/国書刊行会/晶文社 他専スレの無いSF/FT/HR出版社のスレ。 

河出書房新社「奇想コレクション」 
http://www.kawade.co.jp/ ;
http://www.kawade.co...p/special/0948814960 ;

国書刊行会「文学の冒険」 
http://www.kokusho.co.jp/ ;
http://www.kokusho.c...p/series/bouken1.htm ;

追悼† 
晶文社の死 
http://roadsidediari...09/blog-post_03.html ;

※前スレ
河出書房の奇想/国書刊行会の冒険/晶文社の追悼6
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/sf/1481449247/
0603名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/24(日) 00:07:39.77ID:NGiziiG9
>>600
> 新訳って、結局は翻訳の著作権切れを回避するため、出版社側の都合でやってることだと思う。

具体的な例を挙げて話をすると、日本は環太平洋パートナーシップ協定(TTP)の締結により、2018年に著作権の有効期限を(著者の死後)50年から70年へと延長した。

もしも著作権が延長されなかったら、村岡花子訳のアンシリーズは2018年に著作権が切れていたし、阿部知二訳のホームズ・シリーズも今年から青空文庫で自由に読めていたかも知れない。

そのため、出版業界では(著作権50年を前提に)20年前くらい前から改訳や新訳をどんどん出すようになった。

新潮文庫のアン・シリーズは、村岡花子訳となっていても訳文にかなり手を加えられているし、阿部知二訳のホームズ・シリーズは深町眞理子訳に置き換えられた。

またSFでは、フレドリック・ブラウン、ジョン・W・キャンベルの著作権が2022年に切れていたはずだし、マレイ・ラインスター、ジェイムズ・ブリッシュは2026年、福島正実は2027年、フィリップ・K・ディックも2033年に著作権の保護期間が消滅していたことになる。

あと、今年トールキンの『指輪物語』も著作権が切れていた計算になるし、訳者の瀬田貞二の著作権も2026年に消滅するので、あの指輪物語がフリーテキストとして無料公開できる未来がすぐ近くまで来ていたんだよね。
0604名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/24(日) 00:23:22.67ID:cEP8SzJa
そもそも訳者の著作権が切れるほど昔の作品なら絶対アップデートは必要
ブラウンとか日本でも忘れられかけてたのが、初訳も含んだ全集の翻訳は嬉しかった
元から日本語ならともかく、翻訳で日本語が古くさくて読みにくいのはただのストレスよ

極端な例だけど、創元の平井訳怪奇アンソロとか、クセ強すぎて怪奇小説ファンより平井呈一翻訳ファンの為のもんだし
0605名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/24(日) 00:38:29.64ID:tFRHqCli
>>603
TTPと新訳出すのは関係ないだろう
日本の出版社が持ってるのは
あくまで契約期間内の翻訳権だけなんだらか
0606名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/24(日) 01:40:12.94ID:NGiziiG9
>>605
> TTPと新訳出すのは関係ないだろう

もちろん、TTPと新訳は関係ない。
むしろ、出版社は(TTPで改正される前の)著作権50年を前提に動いていたということ。

>>604
原作の著作権が早く切れることには、従来の翻訳とはちがう別の翻訳が出てくる可能性があるというメリットがある。
たとえば、2014年に著作権の切れたC・S・ルイスの「ナルニア物語」では、瀬田訳とは別に(児童書の「です・ます」文体ではない)土屋京子訳や河合祥一郎訳が出た。

自分の場合は、(なんでも児童書の文体にしてしまう)瀬田貞二の訳が好きじゃなくて、トールキン「指輪物語」も著作権切れで別の翻訳が出てくるのを期待して待っていたのだけど、TPP締結で著作権が70年に延ばされてしまったため、残念ながらその可能性は潰えてしまった。
あと20年も新訳を待たないで、トールキンの英語で読むからいいけど。
0608604
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2024/03/24(日) 03:09:02.58ID:cEP8SzJa
>>606
私が言ってるのは「出版社都合じゃなくて、訳者権利が切れるほど昔の日本語なら改定が必要では」ということなのでちょっと話がズレてるような
あと「指輪」って10年留保でOKの作品じゃない?
独占翻訳契約の可能性もあるけど
0609名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/24(日) 03:35:05.16ID:cEP8SzJa
いや、最初が10年留保だったら、それはないのか

ラインスターとかブリッシュは、権利関係なく今出しても商売にならなそう
フリーでも、読みたい人が果たしてどれだけいるか……
0610名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/24(日) 03:45:34.28ID:lhDIzaSS
ディックの「去年を待ちながら」については新訳した山形が
「この(創元SF文庫の)翻訳なら新訳しなくても良い気がしますが・・・」と書いていた
0611名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/24(日) 13:30:56.49ID:NGiziiG9
>>608
> 訳者権利が切れるほど昔の日本語なら改定が必要では

それって、出版業界の洗脳だと思う。
そもそも日本の小説だって、江戸川乱歩や太宰治のような著作権の切れた古い作品を読む人は多い。
また、新訳でもクセの強いものや訳文が小説の文体になっていないものはあるし、旧約の方が読みやすいケースも少なくない。

たとえば下はトウェインの「ハックルベリイ」の新旧訳で、柴田訳(2017年)の(子供ふう)文体は人を選ぶ訳文だろうし、村岡訳(1959年)の方が(優等生すぎる嫌いはあるものの)読みやすいという人も多いと思う。
そういう意味では、古典のように翻訳は複数の中から選べる方が望ましいと思う。

柴田元幸 訳
「トム・ソーヤーの冒けん」 てゆう本をよんでない人はおれのこと知らないわけだけど、それはべつにかまわない。
あれはマーク・トウェインさんてゆう人がつくった本で、まあだいたいはホントのことが書いてある。ところどころこちょう[#「こちょう」に傍点]したとこもあるけど、だいたいはホントのことが書いてある。べつにそれくらいなんでもない。
だれだってどこかで、一どや二どはウソつくものだから。まあポリーおばさんとか未ぼう人とか、それとメアリなんかはべつかもしれないけど。ポリーおばさん、つまりトムのポリーおばさん、あとメアリやダグラス未ぼう人のことも、みんなその本に書いてある。で、その本は、だいたいはホントのことが書いてあるんだ、さっき言ったとおり、ところどころこちょう[#「こちょう」に傍点]もあるんだけど。

村岡花子 訳
諸君が 『トム・ソーヤーの冒険』 という本を読んだことがないなら、僕のことは知らないだろう。だが、そんなことはどうでもいい。その本はマーク・トウェインさんという人が書いたもので、だいたい、ありのままのことを言っている。嘘のところもあるにはあるが、大部分はほんとうのことが書いてあるから、問題にしなくていい。
僕の知っているかぎりではだれだってたまには嘘の一つや二つは吐(つ)くもの。もっとも、ポリー伯母さんと未亡人とメアリは別だけれども。ポリー伯母さんや――ポリー伯母さんというのはトムの伯母さんである――メアリやダグラス未亡人のことはみなその本に書いてあるし、その本は前にも言ったとおり、少しは嘘もまじっているが、あらかたはほんとうを言っている。
0612名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/24(日) 13:45:40.19ID:jWC1JSVV
柴田訳酷いな・・・読めない・・・
0613名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/24(日) 21:51:06.39ID:F6Vstt85
柴田先生はハックがもし漢字文化圏の学校に通ったとしたらどの程度の漢字を書けるのか勘案なさっているのです
「冒険」の「険」は無理でも「冒」は書けるだろう、「未亡人」の「亡」は無理だな、「誇張」は全滅、と訳文にそれが反映されておるわけです
0614名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/25(月) 01:46:22.98ID:MQypxE+T
>>611
太宰とかが読まれてるといっても、翻訳ファンと日本文学ファンがどの程度被ってるかもわからんし、条件が違いすぎて比べてもあまり意味がないと思う
日本作品ばかり読んでいる人には、海外翻訳を読みにくいと感じて敬遠する人もいるそうだし

>それって、出版業界の洗脳だと思う
普通に古い作品を読んでいての実感だけどなあ
もちろん旧訳の方が読みやすいと感じる作品もあるけど、新訳の方がだいたいは読みやすくなってる

そりゃクセのあるのは新旧どっちも探せば例はあるだろうが、例えば新訳の方がすんなり意味が取れて情景が浮かんだのが『未来のイヴ』
旧訳はこの冒頭の詩以降も、旧漢字旧仮名遣いのオンパレードでストーリー自体を楽しむ邪魔だった

(1977年)
苑生の態はさながらに身を横たへし美女の
逸樂の夢にまどろみ、うつらうつら、
雙の瞼を大空に閉ずる姿を想はしめたり。
光の花を繚亂と飾れる一つの輪の中に、
紺の天つみそらは、けざやかに閉ぢ込めてあり。

(2018年)
青く開かれた空に向かって、瞼を閉じ
心地よくまどろむ、美しき女
その姿に似て
庭園は 円環に咲く〈光の花〉の輪のなかに
空の青さを閉じ込める

まあ、選べるようにするためにも、新訳はどんどん出していくべきよ
0615名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/25(月) 01:55:29.75ID:MQypxE+T
長くなり過ぎるんで切っちゃったけど、
詩の続きで、旧訳では花が「鳶尾の花」、新訳では「アイリス」と出てきます
0616名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/25(月) 10:17:10.07ID:XirKKQ22
>>613
ハックのボキャブラリに「誇張」はなさそうなので、柴田訳は工夫する方向をまちがえている感じはするね
0617名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/25(月) 13:58:21.88ID:yykwcIZ4
>>614
リラダン『未來のイヴ』は、(正字正仮名の文体が気に入り)私は齋藤磯雄の訳で読んだ。
そちらが古い翻訳として挙げている齋藤訳「未來のイヴ」は、訳者の文語好きの趣味で意図的に古めかしい訳文にしているものだから、古い翻訳の例として取り上げるのはチョット違うと思う。
むしろ、先に私の発言でも述べたとおり、翻訳は複数の中から選べる方が望ましいという一例だと思う。

本好きの私としては、読める文章の範囲はできるだけ広い方が良いので、古い語彙や言いまわしもできるだけたくさん覚えて、より古い時代の本も読めた方が楽しいと考えている。
また、そうした嗜好を持つ人たちが一定数いるため、齋藤磯雄譯「未來のイヴ」も絶版とならず現在も売れ続けているのだと思う。

英語圏の人たちが「ロビンソン・クルーソー」といった300年前の小説をふつうに読むことを考えたら、日本人ももっと古い文章に触れた方がいいんじゃないかな。

> 日本作品ばかり読んでいる人には、海外翻訳を読みにくいと感じて敬遠する人もいるそう

自分の友人には、海外の翻訳ばかり読んでいて、日本の小説は読みにくい(ほとんど読まない)という人間がいた。
0618名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/25(月) 16:23:00.05ID:d8a/qFaK
該当部分の原文さがしてみた
「こちょう」はstretchか

You don’t know about me without you have read a book by the name of The Adventures of Tom Sawyer; but that ain’t no matter. That book was made by Mr. Mark Twain, and he told the truth, mainly. There was things which he stretched, but mainly he told the truth. That is nothing. I never seen anybody but lied one time or another, without it was Aunt Polly, or the widow, or maybe Mary. Aunt Polly―Tom’s Aunt Polly, she is―and Mary, and the Widow Douglas is all told about in that book, which is mostly a true book, with some stretchers, as I said before.
https://www.gutenberg.org/files/76/76-h/76-h.htm#chap01
0619名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/25(月) 17:46:17.37ID:XirKKQ22
「ところどころこちょうしたとこもあるけど、だいたいはホントのことが書いてある。べつにそれくらいなんでもない。」

ここも気持ち悪いね。原文どおりだけど「それ」が何を指しているのかわかりにくくて流れが止まる。

「嘘のところもあるにはあるが、大部分はほんとうのことが書いてあるから、問題にしなくていい。」

と二つの文をつないでしまった村岡訳のほうが、すっと頭に入りやすい。

ここだけで二回出てくる「それ」は、どっちも不要で、翻訳初心者が訳したような文章だな
ほんとに柴田本人が訳してるのかね、これ
0621名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/26(火) 02:29:07.03ID:8MtGP1xz
>>617
そしたら、しっかりした教育を受けてない子供文体に工夫してる柴田訳も新訳が読みにくい例としてはおかしいでしょ
海外翻訳好き(日本古典に興味は薄い・苦手)で、そこを好んで読んでる人がメイン・ターゲットなんだから、新訳は積極的に出すべきという話なのよ
古い日本語が好きな人も一部いるとか、学ぶべきとかそういう話じゃなくて
0622名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/26(火) 13:03:20.56ID:EuOda/ye
>>621
> 教育を受けてない子供文体に工夫してる柴田訳も新訳が読みにくい例としてはおかしい

日本語の場合、箸、橋、端みたく同音の単語が多いため、かなが多過ぎると文章にメリハリが無くなり読みにくくなる。
たとえば、一休さんの「このはしをわたるべからず」みたく、複数の意味が生じてしまうようなパターンや、どの漢字に相当する単語なのかがパッと分からず戸惑ってしまったりで、文章を滑らかに読めず引っかかる部分が増えてしまうため、読みにくい文章だと感じる人が増えてしまうことになる。

ふつうの大人なら、次のように漢字を使った文章の方が読みやすいという人は多いと思う。

「トム・ソーヤーの冒険」 ていう本を読んでない人は、オレのこと知らないわけだけど、それは別にかまわない。
あれはマーク・トウェインさんていう人が作った本で、まあ大体はホントのことが書いてある。ところどころ誇張したとこもあるけど、大体はホントのことが書いてある。別にそれくらいなんでもない。
誰だってどこかで、一度や二度はウソつくものだから。まあポリーおばさんとか未亡人とか、それとメアリなんかは別かもしれないけど。ポリーおばさん、つまりトムのポリーおばさん、あとメアリやダグラス未亡人のことも、みんなその本に書いてある。で、その本は、大体はホントのことが書いてあるんだ。さっき言ったとおり、ところどころ誇張もあるんだけど。

と、ここまで書いて――
あれ? 621の発言は、「(「未來のイヴ」の齋藤訳が意図的な古めかしい訳文というのなら)子供文体に工夫してる柴田訳も新訳が読みにくい例としてはおかしい」という意味かな? と思い至ったので追加しておくと――

もう紙幅(発言文字数)が足りないのでザックリ話をすると、平安時代からつづく歴史的かな遣いで国語教育を受けた世代は、子供のころから総ルビで難しい漢字を読んでいた世代なので、日本語の語彙力が(戦後教育の世代より)圧倒的に勝っている。
そういう意味では、新訳というのは訳文のラノベ化みたいなことにもなっていて、「我輩は猫である」を「ぼくは猫です」みたいに訳しているような空しさを感じてしまうところもある。
また、色々と新訳のおかしな実例も挙げたいところだけど、文字制限でそこまで書けないため今回はここまで。
0625名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/27(水) 01:40:58.37ID:ltgatgjP
>>622
後半、説明になってませんよ

あと、あなたはずっとそうだけど、まず最初から日本語の作品と海外翻訳を一緒にして考えるをいい加減にやめませんか?
今では普通は使わない言葉や言い回しが翻訳に使われてるのは「時代錯誤」であって「語彙が豊富」ではない(原作者の考えじゃないんだから)
旧訳ファンは好きならそれを読んでればいいが、新規読者を無意味に狭める読みにくい要素はない方が良い
実際に『未来のイヴ』には、齋藤訳を敬遠していたという感想がある(好きな人がいることよりも、そっちが問題)

日本文学を例えに使ってる時点で変なんだけど、補足
漱石が尊大さと滑稽さを意図して使わせてる「吾輩」と、訳者が元の一人称に無いニュアンスを加えた「吾輩」では意味が違う
「I am a cat」の訳だとしたら、「吾輩」の方が訳者が勝負に出たなという感じで、やりすぎの恐れもある
実際に「吾輩」をプレーンな「私」にした改訳の『泰平ヨン』の方が、ユーモアと時にシリアスなSFアイディアのぶつかり合いをしっかりと楽しめる
語り手の立ち位置を考えたら「吾輩」より相応しいのではと、「小生」に変えた『ほら吹き男爵』の新訳では、イメージが変わるので「この人物ならこの場面でこう話しそう」と読者が気にいった方を選べばいい
だけど、どんどん新訳が出されなければ、そもそも選べないのよ
0626名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/27(水) 20:35:31.87ID:fB6B/ZKG
渡辺利雄訳が好きだな
翻訳の良し悪しはわかんない
0628名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/27(水) 22:22:19.80ID:XusWu6yD
過疎ってるから乗っ取られるんだろ
0629名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/28(木) 04:51:36.54ID:Pa4vzl6z
いろいろな文体があった方が幅広い層に届くよね
誤訳はいらんけど

日本の古典も池澤夏樹が文学全集でいろいろやらせてたな
中には新訳した意味あるのかなって平凡なのもあったけど
0630名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/28(木) 05:18:26.88ID:1luaAOP9
光文社の「枕草子」新訳読んだけど
古典授業で読まされた時もこの訳文付きだったら、もっと好きになれてたと思うわ
0631名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/29(金) 13:09:38.72ID:LMLImnm2
>>625
> 最初から日本語の作品と海外翻訳を一緒にして考えるのをいい加減にやめませんか?

こちらからすれば、日本の作家の文章と翻訳の文章を分けて考えるから話がおかしくなると考えている。
まず結論から言うと、現在私たちの使っている言文一致体というものが、そもそも明治期の翻訳文を元にしている。

国語の授業で、二葉亭四迷『浮雲』を日本最初の言文一致体で書かれた小説と習った人もいるだろうけど、その後の作家たちに大きな影響を与え現代文にまで引き継がれてきたのは、むしろ彼の翻訳したツルゲーネフ『あいびき』の文章だった。
二葉亭の「浮雲」も「あいびき」も青空文庫に登録されているので、(どちらが現代文に近いか)両者のさわりを読み較べてみればすぐに納得できると思う。
若い作家たちが「あいびき」に強い衝撃を受けたのは、それが初めて見る口語の逐語訳であり、彼らがすぐに飛びついたのは、それが自分たちの求めていたリアリズムに感じられたからだという。

谷崎潤一郎も、『現代口語文の欠点について』で次のように記している。

要するにわれわれの書く口語体なるものは、名は創作でも実は翻訳の延長と認めていい。故有島武郎氏は小説を書くときしばしば最初に英文で書いて、然る後にそれを日本文に直したと聞いているが、われわれは皆、出来たらそのくらいなことをしかねなかったし、出来ない迄もその心組みで筆を執った者が多かったに違いない。

それは努めて表現を清新にするための手段でもあったけれども、正直のところ、美しい文章、ひびきのいい文章、――ということよりも、先ず第一に西洋臭い文章を書くことがわれわれの願いであった。
斯くいう私なぞ今から思うと何とも恥かしい次第であるが、可なり熱心にそう心がけた一人であって、自分の文章が英語に訳し易いかどうかを始終考慮に入れて書いた。

谷崎の時代はそうかも知れないけど、今は違うでしょと言う人もいそうだけど、村上春樹が出てきた当時も、ハルキは英文タイプで下書きした文章を日本語に直しているらしいなんて噂があった。(実際には、効率が悪くてすぐにやめたらしい)
つまり、まだ村上春樹の世代でも、やはり西洋くさい文章をカッコイイと感じそんな噂をする人たちがいたということになる。
0632名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/29(金) 13:12:33.66ID:LMLImnm2
さて、翻訳の話に戻ると、「欠陥翻訳時評」という連載で数多の悪訳を指摘し話題となった別宮貞徳氏は、『裏返し文章講座』という本で悪い翻訳について次のように述べている。

悪訳っていうのは日本語の表現上の問題で、何度読み返しても意味がくみとれない、わけのわからない文章、読む気が失せるようなみっともない文章、要するに悪文ですね。
そして忘れてはならないのは、誤訳は無知からにせよ不注意からにせよ誰にでも起こる、病気でいえば一過性のハシカみたいなもので、大した問題ではないのにひきかえ、悪訳は悪性の腫瘍で、こっちの方がよっぽど重大だということです。

上の本ではけっこうな大家まで撫で斬りしていて驚かされるのだけど、別宮さんが批判しているのは翻訳の文章におかしな日本語が多過ぎるという点で、巻末には多数のおかしな日本語の実例とともに、プロの翻訳家を目指すならせめてこれくらいの日本語は知っていてほしいと、日本語テストまでついているという念の入れよう。
逆に言うと、日本の作家だってこれくらいの日本語の知識と言語感覚くらいは持っていてほしいという内容になっている。

以下のレベルで2つ以上誤った日本語を使う人は、1冊の本の中ではかなりおかしな日本語を使っている可能性があると思う。

 ・彼女は誰にも愛想をふりまく八方美人の人気者だ。
 ・満面に白い歯を見せています。
 ・どっちもどっちで目移りがする。

 ・複雑多岐は良くない。単純明解が望ましい。
 ・情けは人のためならずだ。そんな甘い顔をするんじゃない。
 ・夕張メロンがたわわに実っている。

 ・恋人の関心を買うことに浮身をやつしている。
 ・タレントととして神出鬼没の活躍を見せている。
 ・あの人の二の舞を踏むまいと必死でがんばりました。

 ・母が働いて学校にやらせてくれた。
 ・六本木周辺の街の稜線が変わった。
 ・思いもつかない悪い結果だ。

 ・流しに、出前のどんぶりが水にさらされたまま残されていた。
 ・熱にうなされてうわごとを言う。
 ・あらゆる不測の場合を考えて、それに備えた。
0634名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/29(金) 22:43:29.54ID:lt5ipSDX
>>633
こいつ早川スレと電子書籍のKindleスレのあたりにいつもいて空気読めずに長文連投して嫌われてるキチガイだよ
0636名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/30(土) 09:22:25.99ID:r2IcoRUp
日本語がどうこう言いながら、日本語を読み取れてないとしか思えん内容の垂れ流しw
0637名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/03/30(土) 12:53:46.53ID:d0Tyy3Zn
nifty-serveやPC-VANの時代(20世紀)で頭が止まってそうな人
0639名無しは無慈悲な夜の女王
垢版 |
2024/04/01(月) 14:41:56.78ID:9yJnnBbN
山野浩一『レヴォリューション』復刊

岡和田晃_Akira OKAWADA
@orionaveugle
情報解禁。稀覯書となっていた山野浩一『レヴォリューション』(NW-SF社)が、未復刻短編「スペース・オペラ」と詳細な解説を加えた完全版『レヴォリューション+1』として、小鳥遊書房から刊行されます。題名は足立正生監督へのリスペクト。4/27のSFカーニバルで先行発売!
https://tkns-shobou.co.jp/books/view/621
0641名無しは無慈悲な夜の女王
垢版 |
2024/04/11(木) 01:37:24.88ID:gI24EfmY
『義とされた罪人の手記と告白(旧題:悪の誘惑)』
あとがきによれば、訳者がかなり手を入れているそうだ
この方も70代だし、新版を出す場合でも訳者がご存命のうちに急いだ方がいいね
0642名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/04/16(火) 04:58:38.17ID:kTuysyHZ
奇想天外の本棚第二期が出ないとすると
『吸血鬼ヴァーニー』も結局1巻だけで中絶なのかな
そりゃないぜセニョール
0645名無しは無慈悲な夜の女王
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2024/04/17(水) 07:34:33.14ID:89qCIXxI
一期は打ち切りってわけじゃなくて
単に翻訳のあがるのを待ってるだけだと思う
ダラダラやってる訳者が悪い!
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