作品見せてもらいましたー。
ちょいと感想書きますー。

「文章メイン」と自称しつつも、猫の目を二色にする独特の色彩だったり、
カメラワークによってのみ場面切り替えを行う疑似ワンショット映画風にしたりと、
ビジュアル的なところに結構手の込んだ作品ですな。
画面が単調じゃないんで観てて飽きない。というか味があるなあ。
文章系以外の作品も見せて欲しいところです。
ストーリー的には「らしさ」について観念的というか哲学的に問う内容で、
途中の「考える」という行為がループし始めるあたりは面白い。
ちょっと公共料金的思考の迷宮を思い出して個人的にはとても好みです。
ただ主人公が「彼」という3人称でヒロイン(?)が「君」という2人称なのは、
いくらなんでも文章が破綻しすぎてて判りにくい世界がさらに判りにくくなっちゃってる。
すなおに主人公を「僕」とか「私」の一人称にして視点を固定した方が
すっきりして良かったと思う。
あと混乱した思考が単純な一言で救われるというオチはいいと思うんだけど、
あそこでかかる曲がいくらなんでも明るすぎかなあと。
もうちょっとほんわかとした救われ方の曲をあてて欲しかったです。
前半にかかる曲とのギャップが激しくてちょっと勿体ない。

と偉そうに感想。石投げないで。