☆チルリ
https://www.youtube.com/watch?v=_VK2il0LnOY

 荒廃とSFとファンタジーの世界。表情豊かな少女。
 アイディアの素晴らしさ。
 圧倒される迫力と同時に、考えさせられrる余白を残す。

 のだが、手放しで褒めるには抵抗がある。
 と言うのも、社会的な捉え方、多面的な話や世界の構築に、欠けるように思えるからだ。

 少女が泣く。ここで物語が動く。わかる。(女の子の涙って時点であざとさはあるが)
 少女が泣く。それだけで事態は解決。
 えっ? 根本の貧困はちっとも解決してないんじゃないのか。
 最後の笑顔で解決したと錯覚させる、そんな感じ。

 物語が泣く笑うという内的な行為で閉じられていて、社会的に何々をする、抗う、影響することもなく終わる。
 それは社会の役割の第三者を、典型的な疲れたサラリーマンとして画一化していることからも明らかだ。

 要するに、凄いのはわかるんだけど、その凄いのが自分の好みとは大きく外れている。もどかしい。