中学生のころに教わった規範文法のせいで、
国文法が嫌いになっちゃうヒトは多いようですが、
あれは橋本文法が悪いんじゃなくて
「いわゆる学校文法」がお粗末だったせいなので、
文語文法から勉強して、国語学者からの学校文法批判とかを
じっくり検討してみると、現在の自然言語処理の
基礎が意外に脆弱なことが理解できると思います。

なお、組合せ論的な爆発というのは、実用レベルでは
ほとんど起きません。「入れない」がイレナイかハイレナイか、
「行った」がイッタかオコナッタか、「文書」がブンショか
モンジョか、とかいった程度です。
「書かされたがらなかった」とかでも、そんなにややこしい
ことにはなりませんよ? 「すもももももももものうち」
「うらにわにはにわにわにはにわにわとりがいる」とかも、
解析にかけてみると、意外に複雑にはなりませんし。