インターフェースと継承の違いは基本となるインターフェースおよびクラスの特性で明白

インターフェースは各社のテレビを一元で操作できる学習リモコンのようなものだと思えばいい
使用者は各社のテレビごとに異なる操作方法を知る必要がなく、リモコンの操作方法さえ知っていれば
全社のテレビを、電源ON/OFF、チャネル切り替え、音量変更など全て同じように操作できる
その代わりに、学習リモコンは全社のテレビを操作するために必要な「インタ―フェース」を実装しなければならない
この必要なインターフェースを基本となるインターフェースにすべて実装しなければならないという制約が発生する
しかしその制約以外は何でもアリで、同じリモコンを使ってビデオデッキを操作してもいいし
各社のテレビは直接操作することも全く別のリモコンから同時に操作されることさえ許される

継承における基本クラスは各社がテレビを作る際に必要となるリファレンスモデルのようなものだ
リファレンスモデルであっても放送受信、映像表示および音声出力などテレビとしての基本機能は網羅している
各社はリファレンスモデルに色付けした自社製品としてのテレビを販売することになる
機能を追加するにしてもゼロからテレビを設計するには時間とコストがかかる
だからリファレンスモデルをそのまま拝借してそこへ追加機能を実装するスタイルが継承だ
リファレンスモデルは自分で実装する必要もなくどういう仕組みになっているか知らなくてもよい代わりに
テレビの基本性能はリファレンスモデルより劣ることもないが企業努力でそれを超えることもできない