>>820
CPUの世代によっては、loop 命令は、
dec ecx
jnz ラベル名
とするよりも遅いことがあるので、後者の書き方の方が良い。
その意味で、ループカウンタを入れるレジスタとして、ecxにこだわる必要はない。

ただし、rep movsd などでは今でもカウンタが ecx に固定されている。

それ以外の場面では、ecxは、他の汎用レジスタと同じと考えてよい。

なお、ebpは汎用レジスタとしては使わず、スタックフレームの先頭アドレスを保持して、
ローカル変数をアクセスするために使うことが原則。
ただし、ローカル変数をebpの代わりにespを介してアクセスすることによって
ebpを汎用レジスタとして使う流儀も有り得る。
その場合は、push,pop命令によってespが変化してしまうので注意が必要となる。
なお、masmのlocalやarg擬似命令は、ebp方式を前提としている。

edi,esi は、movsd で使うことは意識しておく。
edx,eaxは、div命令で使うことを意識しておく。
edi,esi,ebpは、関数呼び出しで保存されるが、eax,ebx,ecx,edxは保存されないことを意識しておく。
eaxは関数呼び出しの戻り値になることを意識しておく。