資本主義ってのは逆で、結果で正しかったかどうかを判定するシステムだ。
くどいようだが言い直すと、共産主義は、指導者が正しいと認めた物をやらせるシステムであり、
資本主義は、民衆がそれぞれ勝手にやり、結果的に生き残った物を正しいと認めるシステムだ。
根本的に逆なんだよ。
だから資本主義はスピードが遅く、回りくどいが、最終的に勝つシステムだ。
そして共産主義は序盤の立ち上がりは早いが、最終的には負けるシステムだ。
これは歴史上もそうだ。
5ヵ年計画も最初の2周(10年)まではアメリカを上回っていたが、
その後ソ連は失速して滅んで現在に至る。

これらから、現代社会は、いいとこ取りのハイブリッドシステムになっている。
つまり、最上位レベルでのフォークを認めた上で、小単位では独裁を認める、というものだ。
例えば会社、オーナー会社なら完全に独裁も出来るし、
株式会社なら集団指導体制だが末端社員が方向性に関与出来ない意味では共産主義でしかない。
ただ、これらが方向性を間違ったとき、倒産するなり、首をすげ替えられる点が違う。
それはその上位でのフォーク、つまり、会社の倒産が可能性としてあるからだ。

この「倒産の可能性」というのが極めて重要で、これが歯止めになっている。
だからまあ、完全に脱線するが、
例えば神奈川県町田市が、今回の給水妨害騒動を聞いて、
「オラ、東京都の方がいいべ」とか思って東京都に編入される事を望み、それが成立するようだと、
結果的に神奈川県の自治体がどんどん減っていって神奈川県が倒産するようになる。
これがあり得る状況だと、今回のようなイジメな顛末は起きなくなる。
同様に、N国がNHKに倒産/解散のプレッシャーを与えているのも正しい。それだけで全然違うから。