>>216
> 確かに物理学の全ては『近似』に過ぎないな。
じつは、物理学は基本的に “人間の”学問であり、
そうではない物理学として核物理学や量子力学が
ある、という立場もある。
たとえば、「速度」は「距離/時間」だが、
「真空中の高速度」と単位にしてしまうと、距離も時間も出てこない。
それでどうするかというと、「特定の原子が放出する、特定の
波長の電磁波」というものを持ってきて、「距離」や「時間」を
定義する。こんなことをやっていると、すべての物理量は「真空中の
光速度」「電子の電荷」「重力定数」「プランク定数」みたいな物理定数
相互の関係によって規定されてしまって、人間が置いてきぼりになってしまう。
つまり人間が疎外されてしまうんだ。
で、創造主たる神から疎外されてしまった近代技術の中に、「自然界に見られる
神の摂理(自然法則)を通して、神との結びつきを強めたい」という動きが
あって、それが自然科学である、という立場もある。
そのための抽象的な道具を「マテーマタ」と呼んだという、ギリシャ以来の
経緯がある。