『2001年宇宙の旅』では、HAL 9000 は
フランク・プールを「正当防衛」で殺し、
デビッド・ボーマンを、同じく「ミッションを妨害する」
という理由で、「不作為による殺人」を行なおうとした。
こうした事情は、『2010年』において明らかにされている。
これは、映画の中では「ダグラス・ホフシュッタッター・ループ」
に陥ってしまったからだ、と解説されている。
そのあたりの話は、『G.E.B.』(いわゆる「ゲーバー本」)あたりを
読んでいただかないと先に進まないので、
そのあたりを踏まえて議論したいと思う。