言語仕様を一通り学んだ後でライブラリの詳細な使い方を覚えていけるのが理想。
ところが、cppreference では、言語仕様を本文だけでは説明し切れておらず、
サンプルコードを見てやっと理解できるようになっているが、そこで
非常に難解なSTLの使い方をしてしまっている。それでは
STLの非常に詳細な仕様を知らないとSTLの基礎となっている言語仕様すら
理解できないことになり、ある種の「トートロジー」のような現象が起きてしまう。
前段階の理解を元に三段論法的に論理や理解を進めていくという説明の仕方になっていないのだ。
そのやり方が C++ が難解であるというイメージを植えつけてしまっている。
cppreference の執筆者やC++委員会の上の方の人の中に、STLをC++の言語
それ自体だと思っている人がいるように思えてならない。
確かにPythonやRubyでは、似たような機能を持つものが、言語そのものの一部
である位置づけになっている。しかし、その理解はとても容易である。
だから、言語仕様を説明するサンプルコードがその理解を前提にしていたとしても、
理解の妨げにはならない。ところが、C++ではその事情は一変するのだ。