>>13
Rustのスライスは、ほぼPascal文字列だから、Cよりも古くから作法や
概念は存在している。
しかし、なぜCがPascal文字列ではなく0終端文字列にしたのかには
理由があって、文字列の途中(部分文字列)を扱わない場合においては効率が良いから。
0終端文字列の欠点は、部分文字列を扱おうとするととたんに面倒なことになること。
ただ、strcmpみたいなものを書いたり、字句解析を書いたりするときには、効率は良い。
字句解析では決定性オートマトンの理論がグラフ的(状態遷移図的)になっており、
Cの0終端文字列とはとても相性が良い。
そして、コンパイラの実行時間の大部分は、実測してみると、意外にも字句解析が占めている。
字句解析は単純ではあるが、量が多いので1クロックの差がものをいう世界である。
ただ、Pascal文字列(スライス)が字句解析でも有利に働く場面はあるにはあるが。
どちらの方式が一方的に優れているとはいえない。