>>622
おっしゃる通りですがRustでは別の解決方法を取っていますね

まず前者の全般的なNum型がない件ですが
Rustでは単純な例だと以下のように1を足す関数add1ををジェネリックに書こうとすると
(注釈: 足し算の「+」はstd::ops::Add traitを満たせば使えて任意の型でオーバーロード可)
fn add1<T: std::ops::Add<Output=T>>(n: T) -> T {
 n + 1
}
これはコンパイラが通らなくて「1」を型Iにする必要があり「1::<T>」等とでも書ければいいのですが無理です
そこでnum craitのOne traitを使って以下のように書きます
fn add1<T: std::ops::Add<Output=T> + num::One>(n: T) -> T {
 n + num::one::<T>()
}
これで以下のようにジェネリックに1を足すことができました
assert_eq!(add1(36), 37);
assert_eq!(add1(5.0), 6.0);
assert_eq!(add1(1000i128), 1001i128);
さらにこの方式ならば自分で定義する構造体など任意の型もAddとOneのtraitを満たせばadd1()を使える利点があります
つまり最初の話に戻ると全般的なNum型があるよりももっと高度なことができるわけです

後者の件は一般的に代数データ型の直和をどう扱うかという話になりますが
Rustではenumがタグ付き共用体でもあるのでenumでサポートできますね