C 言語というのは、ノイマン型コンピュータのアーキテクチャ
べったりで「CPU」「レジスタ」「ノイマンのボトルネック」みたいな
ことを頭にいれてステート数を勘定しながらコードする
「スピード野郎向きの言語」だと思うのでわかりやすい。
FORTH は「スタック」と「逆ポーランド記法」というコンセプトが
明確だ。LISP も古い言語だが、「CONS セル」「動的な GC」とかいった
話が実装のすぐ下にあって、これまたわかりやすい。
Pascal は p-code system があり、BCPL なんかとともに
「ALGOL 60 系の言語処理システム」としての体裁が
しっかりしている(Modula-2 もよかったんだが、最近は
とんと見かけない。OS9 では動いてたんだがな)。
Haskell は注目株なんだが、「遅延評価」というコンセプトと
「何がありがたいのか」みたいな応用上のご利益が
解りづらいのが難といえば難。
Prolog もいい言語ではあるらしく、「あれは『論理型言語』という
枠組みを抜きにしても、使い勝手のいい言語だ」(中島秀之氏談)という
意見もある(BASIC で実装した例もあるから、Java でもできるだろう)。
「おのおのの言語処理系が、どのように実装されているか?」という観点から
見ると、「言語処理系としての Java というシステム」は、けっこう
面白いと思う。