調査会社の米IDCは2月22日(現地時間)、2005年第4四半期(10-12月期)の世界のサーバ市場に関する最新調査報告を発表した。
それによれば、前回(2005年第3四半期)の調査で初めてOS別シェアでトップに立ったWindows、そしてLinuxが引き続き大躍進を見せる一方で、
UNIXのシェアが減少している。さらにサーバ市場全体の売上も、前年同期比でわずかながら減少傾向となっている。
サーバ市場が減少傾向を見せたのは、 2003年第1四半期以来3年ぶりとなる。

絶好調のWindowsサーバ、ついにUNIXの足を捕らえる
サーバ市場全体が低調となるなか、WindowsとLinuxベースのサーバの売上は引き続き上昇傾向を見せている。
Windowsサーバは前回の四半期調査で初めてOS別シェアでトップの座についたが、今四半期も4.7%の成長を見せて49億ドルの売上となり、
市場全体に対するシェアは33.6% となる。2005年通年では177億ドルの売上で、やはりUNIXを抜かしてOS別シェアのトップとなる。IDCによれば、
Windowsを利用したバーチャライゼーションや大規模サーバのプロジェクトを展開するユーザーが増えており、UNIXが十八番としてきた大規模
サーバの分野を侵食し始めていることがわかる。

Linuxサーバの第4四半期の売上は16億ドルで、前年同期比で20.8%の上昇となる。また同時に、14四半期連続の2桁成長という記録も達成している。
通年の売上は57億ドルとなり、OS別シェアではUNIXに次いで3位となる。一方でUNIXサーバは前回同様に減少が続き、今四半期は前年同期比で
5.9%減少の50億ドルの売上となった。通年の売上は175億ドルとなり、UNIXが10年以上にわたって築き上げてきたサーバ市場トップという地位を、
初めてWindowsに明け渡す結果となった。

http://pcweb.mycom.co.jp/news/2006/02/23/102.html