https://www.miroc.co.jp/creator/people-of-sound_official-hige-dandism_fujiwara/


藤原聡 氏 : 小学3、4年頃に初めて衝撃を覚えたのがaikoさんの曲の”カブトムシ”だったんですけど、ワンコーラス聞いただけで耳から離れなくなってしまって「すごくいい曲だなぁ」と思ったのは覚えています。あとは、小学校4年の時に学校の活動で入った鼓笛隊ですね。そこでドラムに出会うんですよ。
指導の先生がお勧めする音楽を聞いたりして、その時期から色々音楽を聞くようになりました。その先生が教えてくれた中にカシオペアがあって、神保彰さんのドラムに憧れたりしました。親には「なんでそんな昔の音楽を聞いてるがね?」と言われたのは覚えています。(笑)
中学1年になり、ヘビーメタルにはまったんですけど、バンドをやりたくてしょうがなくて、でも、自分のドラムキットを買ってもらえなかったので、カタログをずっと見てたんですよ。そこにすごい数の多点セットが載っていて、当時はツインペダルという概念が無かったので「なんだこれ!」と思ったのがSlipknotだったんです。
それでSlipknotのCDをレンタルして、勿論どんな音楽かも知らない訳ですが、CDプレーヤーに入れて音を出した瞬間、すごくびっくり! この世の音楽とは思えない感じで怖くなっちゃって、2週間くらい聞けなかったんですよ。


Rock oN : あまりにもピュアですね!(笑)


藤原聡 氏 : そうなんですよ。クラシックピアノとフュージョンをたしなんでた子供にはパンチが強すぎましたね。(笑) これまでに聞いたことないドラムのサウンドが耳に残り、しばらくしてから、もう一回聞いてみようと決心し、改めて聞いてみたら「なんてかっこいいんだろう!」って思ったんです。
その体験をきっかけにヘビーメタルにハマっていくんですが、世代的にX JAPANも当然聞きました。ピアノをやってたこともあるかもしれませんが、旋律的な美しさと激しさが調和してる感じがすごいなと思いました。ドラムとピアノの両方をやっているYOSHIKIさんに、個人的にシンパシーを感じたのかもしれませんね。


Rock oN : Official髭男dismの音楽性と真逆なようにも聞こえますが、ヘビーメタルを経た経験は今の活動に活きてる部分はありますか?


藤原聡氏 : (笑)どうでしょう? バンドにおけるピアノの立ち位置やアプローチについては、役に立ってるのかもしれませんね。去年リリースした”イエスタデイ”はピアノソロがあるんですが、そのプレーはX JAPANの”Silent Jealousy”のYOSHIKIさんを意識してるのは確かです。(笑)