どっかで読んだ話を記憶で書く。

父上が空軍の戦闘機乗りで自らも戦闘機乗りを志し、F16乗りとなって三沢に配属された米空軍パイロット。
不幸にも機体が故障を起こし、射出座席で脱出、荒天下の太平洋に放り出された。

”この悪天候では救助のヘリも飛べない、艦艇の救助までは持ちそうもない。
父ちゃん、おれ、もう、父ちゃんのように名誉除隊までは生きられないみたいだよ・・・”

しばらくすると、パイロットの耳にエンジン音が入ってきた。
空を見上げると、友軍、海上自衛隊のUS−1救難飛行艇が旋回している。

「おーい、ここだ」・・・パイロットを発見したらしく、飛行艇は高度を下げ、着水体勢に入ったが、
パイロット、はっと思い当たり、救難無線機に向かって「やめろ、やめるんだ!」

「海上自衛隊の救難飛行艇が優秀だとは聞いているが、いくらなんでもこんな嵐の海に着水できるはずがない。
無理に着水して機体が波に飲まれれば、飛行艇のクルーが全員、犠牲になってしまうじゃないか。
おれひとりのために無茶をすることはない、引き返せ、引き返すんだ!」

だが、US−1は見事に着水し、救難員が降りてきた、
・・・パイロットは救出され、任務に復帰することができた。

後日、海上自衛隊にパイロットの父上から感謝の手紙が届いた。
「退役空軍軍人として、また父親として、勇敢な海上自衛隊飛行艇乗員のことを忘れることはない、ありがとう」。