1917. 11. 9
ロシア人民委員会議、「平和に関する布告」を発表

 臨時政府の崩壊に伴い、ソヴィエトは全国大会を開き、その席上で全権のソヴィエトへの
移行と、新たな政府としての人民委員会議(ソヴナルコム)の発足を決議した。

 レーニンを議長とする人民委員会議は、9日に「平和に関する布告」を行った。これは、
世界大戦の全交戦国に対し、無賠償・無併合・即時和平・民族自決を呼びかけたものである。

 大戦遂行に忙しい各国はさしあたり特段の反応を示さなかったが、のちの「ウィルソンの
十四か条」はこの布告と精神的に通ずる点が多い。