1918. 5. 14
チェコ軍団蜂起

 旧ロシア軍所属のチェコ人・スロヴァキア人の部隊、チェコスロヴァキア軍団は、
チェコスロヴァキア独立承認を得るために、ロシアから西部戦線に移動しようとしていた。

 しかしこの日、シベリア鉄道を移動途中のチェリャビンスクで、軍団所属の兵士が
たまたま通りかかったハンガリー人捕虜といさかいを起こして乱闘となった。

 当地のソヴィエトは乱闘に参加したチェコ兵を逮捕するとともに、当地のチェコ部隊を
武装解除しようとしたところ、憤ったチェコ部隊は蜂起してチェリャビンスク市を占領
してしまった。
 モスクワの全ロシアソヴィエト指導部はこれに激怒し、シベリアを通過中の全チェコ
部隊の武装解除を地方ソヴィエトへ指令した。

 むろんこれにはチェコ部隊も武力で抵抗し、シベリア各地はにわかに騒乱の巷となった。
 この事件はやがて、思いもよらない方向へ事態を発展させることとなる。