ドイツ連邦銀行理事となったティロ・ザラツィンは、ここで俄かに移民問題
に関して注目されるようになる。2009年9月30日に『レトル・アンテルナシ
オナール』第86号に掲載されたインタヴューのなかで、彼はこう言明した。「私
は国家によって生き、この国家を拒絶し、子供の教育の面倒をきちんと見ず、
絶えず新しい小さなスカーフの女の子を生みだしているような人々を、認める
必要はないと思っています。これはベルリンの70%のトルコ系住民、90%の
アラビア系住民に言えることです。彼らの多くは統合を望んでおらず、大手を
振って生きています。更に彼らは全体国家の精神構造としては攻撃的で古臭い
ものを涵養しているのです。」15)このインタヴューでザラツィンはルビコン川を
渡り、公然たる移民批判へと踏み切った。この発言が契機となって、ドイツ連
邦銀行総裁アクセル・ヴェーバーや SPD 党首ジグマール・ガブリエルをも巻
き込む騒動へと発展したのである。なおザラツィンはここで、旧東ベルリンに
ついても辛辣な描写をし、ロシヤ系ドイツ人なども問題視しているが、この点
はまるで批判されなかった16)。
https://aichi-pu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&;item_id=1601&file_id=22&file_no=1

>旧東ベルリンについても辛辣な描写をし、ロシヤ系ドイツ人なども問題視しているが、

ガウク大統領は、次のように強調しているー
「1945年5月8日、我々は解放された。我々を解放したのは、ソ連の諸民族の代表者達だったが、
そればかりではない。それゆえ、我々は、感謝と尊敬の念を示さなくてはならない。戦後ドイツが、
ベルリンの壁により長い間分断されたという事実でさえも、そうした気持ちに影響を与えるべきではない。
一部の観測筋は疑っているようだが、私には、ロシアにもロシア人に対しても問題はない。」
http://jp.sputniknews.com/europe/20150502/284616.html