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情勢ノ推移ニ伴フ帝国国策要綱
2.帝国は其の自存自衛上南方要域に対する必要なる外交交渉を続行し其の他各般の施策を促進す
之か為対英米戦準備を整え先つ「対仏印泰施策要綱」及「南方施策促進に関する件」に拠り
仏印及泰に対する諸方策を完遂し以て南方進出の態勢を強化す帝国は本号目的達成の為対英米戦を辞せす

3.独「ソ」戦に対しては三国極軸の精神を基体とするも暫【く之に介入することなく】密かに対「ソ」武力的準備を整え自主的に対処す
此の間固より周密なる用意を以て外交交渉を行う独「ソ」戦争の推移帝国の為有利に進展せは武力を行使して北方問題を解決し北辺の安定を確保す 

上記に基づき
「あ号作戦」(通称:南方作戦)を計画し実施。
これによる南方資源地域を確保、持久体制確立に関する資源確保の基礎成立に成功している

ただし、この後、米軍の反撃開始までの時間が問題であり、米主力艦隊に打撃を与え、その時間を稼ぐのがZ作戦(真珠湾作戦)
(※Z作戦以前は漸減作戦として計画)
主力艦隊が行動不能で輸送船舶の護衛が困難な米軍は反抗までの戦力整備に相当の時間がかかりと推測し
これにより時間の確保に成功した後は、その間に南方資源の輸送ルートや船舶の整備を行い、その資源により持久体制を確立

この持久体制の確立と敵戦力立て直しの時間における膠着状態を利用し講和交渉


しかし、米軍の反攻準備能力の目算を外したので、
南方地域の防衛体制や資源輸送体制、さらには輸送した資源による戦備増強を行う前に米軍の反攻に会い、計画の前提を崩されたのであって

「計画がなく負けた」ではなく「計画はあったが、その計画は間違った情報で組み立てられていた為に、実施後に現実との乖離が発生、最終的に米軍の予想以上に早い反撃により前提を崩され崩壊した」と認識すべき