>>493
鋳造は

・均質な製品を造るのに技術力が必要
・大型の製品を造るのには大規模な施設と電気炉が必要で大量の電力も必要

厚みが増すと余計に全体が均質になり難い、空気が混入して構造的に脆くなる部分が出来易い

ドイツは防盾部分やキューポラ等の一部に鋳造を採用してるけど厳密な重量チェックで歩留まりはあまり良くなかった
大戦末期にはレーヴェの砲塔の様に大型の鋳造が可能な施設を作れない
作ったとしても電力の面で運用が難しい面も
戦後はレオ1で鋳造砲塔を導入するも耐弾性は重視されていないしA3以降は防御力を高めた鋼板溶接の砲塔に移行

ソ連の場合は予め設計時に求められる強度の計算値より敢えて2割前後厚く重く作って誤魔化していたけど、
品質のバラツキが酷い事は戦後のT-62の砲塔でも確認されている程

米国は施設さえ出来れば生産性が高いとしてM3中戦車の製造途中から鋳造生産へのシフトを進めたけど、
初期には強度不足や品質のバラツキや重量コントロールに相当苦労してる
戦後もM48の生産時に基準を満たさない装甲を持つ物が納品されてM48Cとして区別された例もある