? MRJ (Mitsubishi Regional Jet)の量産初号機の引き渡し予定について、一
部装備品の配置変更等を実施するとともに、電気配線全体を最新の安全性適合
基準を満たす設計へ変更するため、現在の2018年半ばから、2020年半ばに変
更することと致しました。
? これらの設計変更は、機体性能や燃費効率、各種システムの機能性に影響を与
えるものではなく、現在実施中の飛行試験においても、型式証明取得に向けた
飛行データの収集を継続いたします。また、機体構造の変更を伴う設計変更で
はなく、150%負荷による静強度試験を既に完了しております。

http://www.mhi.co.jp/news/story/pdf/170123.pdf

独断と私見。

航空機というのは自動車のような量産品では無く、基礎設計をどうするかが重要になってくる。
中国や韓国がいくら経済大国になろうとも、基礎設計においてはロシアの足元にも及ばない。
ライセンス生産では「下請け」の地位に甘んじることになるし、また無断コピーをすれば信用を失ってしまう。
それからユーロファイターではロシア空軍には及ばず、欧州各国はNATOにしがみつくしかない。

「Astra Linux」OS を搭載したロシアの軍用ノートパソコンの生産が開始に
http://news.militaryblog.jp/e738804.html

ロシアは海外との経済交流に乏しく国民も貧しくインフラも整備されていないが、基礎設計能力は高い。
兵器に必要な部品は金で買うのではなく独力で工面する。部品は品質が落ちても他の何かで代用する。
国内の限られた部品・限られた工作機械で、最大限の性能を希求する。

ロシアは欧米からの「制裁」を受けて、パソコンのOSも国産開発にしている。この場合、
セキュリティも自力で「更新」していくことになる。問題解決能力ではなく問題発見能力だ。
この設計で何がいけないか、何を改善すべきかを、全て独力で模索していかなくてはならない。
プログラミングをしても、バグが無いことを証明することはできない。バグをどう発見するかが問題だ。
また一か所のバグを修正しようとすると、全体のプログラムをまたやり直さなければならなくなる。
それから新しいテレビゲームは毎年発売されるので、OSがそれらに対応しうるかも問題だ。
インストールしたテレビゲームがこのOSでは動きませんではだめだ。