P-1が前方・左右に搭載するHPS-106と、同様にXバンドのフェイズドアレイレーダーであるSu-35SのイルビスEを比較してみる

ここで、
・HPS-106について、情報公開クラスタさん達が言うとおり最大尖頭出力が48kW、素子数が1600個である
・イルビスEの性能が公称通り最大尖頭出力20kW、素子数は1772個、RCS3m^2の戦闘機に対する最大探知距離が400kmである
・フェイズドアレイレーダーでは素子数がアンテナ利得に比例する(実際どうかは知らん)
・HPS-106の対空モードとイルビスEの長距離捜索モードでは上に記した性能以外は殆ど変わらない

という風に仮定した上でレーダー方程式使って計算すると、RCS3m^2の戦闘機に対するHPS-106の最大探知距離は473km(!)となる
ちなみにHPS-106のPRFの下限から導きだされる探知距離の限度は600km余りとのこと

今更だが、同時追跡能力とかIFFのキャパとか無視してレーダーそれ自体だけの性能を見れば、HPS-106は既にAEW用のレーダーとして十分な性能を持っているっぽい