これがICBMであっても同様で、SM3はICBMに完全対応はしてないが
ICBMであろうとどこまで高度をあげて落下させても高度1000km段階ではたいした速度は出ないから
相対的にPAC3でMRBMを短射程で地表ぎりぎりで迎撃するよりも迎撃が用意になる

もっともSM3は高度1000-1300kmで横方向に飛翔する目標を迎撃するコンセプトだから、ロフテッド弾相手ならば通常の迎撃よりもハードルは上がる。
迎撃できる可能性は5-10%くらいまで下がるかもしれない。
ただその程度であれば、PAC3よりも長い迎撃チャンス時間を使えば、形式的には十分な数で迎撃は可能となる

これがMIRVであれば100発以上の無理な数で応対しなけければいけないから、限りなく迎撃は難しいだろう
そしてMIRVを打たれれば、必然的に迎撃は不可能となる

但しこういった原理でPAC3よりも実現的な確率、数字、可能性で迎撃できるのであれば
多弾頭対応SM3なり、上昇高度をもう少し上げたSM3Bなり、あくまで既存のシステムをそのまま延長、改良した程度のシステムで確実にMIRV、ICBMを迎撃できるようになる

理論的には
SM3級の高度まで到達できれば、弾道ミサイルは十分な落下速度の恩恵を得れないから、相対的に速度の差がなくなるから迎撃ハードルは下がる
SM32Aが性能不足としても、能力向上はソフト改修とブースター増強と、サイズの拡大、多弾頭化など
新規的な技術開発じゃなく、SM32Aで培ったノウハウ、技術の拡大化のみでできる
つまり開発機関やコスト的な問題はとても小さくなる。もっともミサイルがでかくなるからMK41に乗らないとか
護衛艦に載せにくい=あショア限定などの不都合はでるだろうが

所詮究極的にICBMやMIRVであっても、それらは所詮飽和攻撃システムであり
速度で迎撃を困難にさせるのは副次要素でしかない。だからSM3をただ改良させても数で押せばどうでも良くなる

ところが北や中国は十分な数と完全な多弾頭弾は多数配備できないがため、
SM3の改良という制限的な迎撃システムでも十分防御できる