これは作った人が書いている。効果判定がモニタ表示方式と書かれてるので自動的な効果判定機能があるか疑問。
下は探知識別じゃなくて追尾のこと。

防衛生産委員会特報 285 10式戦車と今後の戦車製造の態勢

p21
効果判定は次の行動を起こす上で重要であり、特に初弾が外れた場合、次弾を確実に命中させるために極めて重要な行為である。
弾丸速度の高速化と相まって、砲口火炎、爆風砂塵等の影響で弾着を観測することは、乗員の肉眼ではほぼ限界に達しており、
今回採用となったカメラによる「可視・赤外の光波センサの目」によるモニタ表示方式は効果判定の上でも有効な装置となった。

p61-62
戦車が走行しながら射撃する行進射を行うためには、自動追尾機能が欠かせない。74式戦車には追尾機能がなく、
90式戦車で赤外線カメラが搭載されたことにより自動追尾機能が加わった。これにより、直進時に射撃して命中させることが
できるようになった。90式戦車の追尾は赤外映像のホットポイント(車両熱源の集中部分)を用いているが、
クラッタ(太陽光の地面での反射等によるノイズ)の影響を受ける場合があった。10式戦車は赤外映像の高精細化に伴い、
ホットポイントに加えて車両形状も含めた追尾機能を有している。形状識別を行うことにより、クラッタなどの目標以外のものを
追尾しない。また、従来の戦車にはなかった可視映像を新たに追尾処理に加え、車両形状による形状識別を行っている。
可視、赤外の追尾処理結果である追尾点のバラつきを指標に、バラつきの少ない方を適時選択することで追尾性能の向上を図っている。
これにより、日中の熱源が判別し難い環境や薄暮時等の可視映像で判別し難い環境など、周囲環境による影響を低減し、
追尾性能を大幅に向上させている。
https://i.imgur.com/vJnjqlS.jpg