つまり、核ミサイルの弾頭がプルトニウム原爆なら迎撃によって火薬は誘爆しても
核爆発は起きず、数十個のプルトニウム片が空中で飛散する。その破片の一部は
落下中に燃えたり気化したりするが、地表まで落下して飛散する可能性も排除できない。
プルトニウムはアルファ崩壊するため福島第一原発事故で多く放出されたベータ崩壊
するセシウムよりはるかに検出が困難。

ところが、核ミサイルの弾頭がガン・バレル起爆方式のウラン原爆なら、火薬誘爆により
核誘爆が起き易く、核誘爆により核反応しなかったウランもプラズマ状態・気体状態を経て
固化しても微粒子として地球規模で拡散する。つまり、ガン・バレル起爆方式のウラン原爆
弾頭の場合は迎撃による核汚染の危険はプルトニウム核弾頭に比べ非常に低いのだ。