南雲忠一中将を再評価するスレ(不) [無断転載禁止]©2ch.net
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南雲長官はもっと評価されるべき(33代目)
前スレ
[32代]南雲忠一中将を再評価するスレ(介)
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/army/1495631782/
(>>29〜MainBody考察の章、>>619〜 機動部隊進撃航路考察の章)
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>340 本職が懸念しているのも、まさにそこでして
>ミッド攻撃が2日3日遅れたら
日本海海戦の東郷長官(>>199)と同じように、
ニミッツ提督も苦境に追い込まれたと思われます。
ミッドウェーの敗因は、南雲長官の卓越した艦隊運用能力
にあったのだ! やはり南雲の無能・・・? >>339の続き
通常なら、敵の行動を推測する場合には、、
上記の理由(>>337)から、幅を持たせるもので、
こんなピンポイントで指定してしまっては、
かえって弊害が生じるのではないかと案じますね。
特に、「戦場の霧」に迷いがちな前線指揮官にとっては、
思考の硬直化をまねき、柔軟な対応を失わせるでしょう。 >>342の続き
ミッドウェーに限らず、日本海軍の作戦は、
「工夫の凝りすぎた計画」
と、モリソン戦史が指摘するとおり、
敵がこちらの思惑通りに動いてくれることが前提で、
ひとつでも歯車が狂えば、たちまち破綻してしまうだろう、
と批判されます。 >>343の続き
しかし本海戦については、アメリカ側にも、
その批判を適用すべきではないかと。
暗号解読の役割は、
「6月上旬に日本軍機動部隊が、ミッドウェー島空襲を
企図している」
との情報を得て、米空母を集中して邀撃態勢を整える
ところまでで、
そこから先は、索敵を綿密に実施し、その結果に基づいて、
現地指揮官が適切に情勢判断をして行動する。 >>344の続き
これが本来の姿であるにもかかわらず、
ミッドウェーにおける米海軍は、戦闘開始直前まで、
暗号解読情報が主役を演ずる、”主客転倒”状態ではなかったか
と考察するものです。
”偶然にも”、南雲長官の艦隊運用能力が素晴らし過ぎて
作戦計画通り、ぴったりとミッドウェー沖に持っていったために
うまくいったけど、
これが某航空戦の専門家提督なら、どうなっていたことやら・・・
ハッ! それが狙いか! というわけで、
明日とあさっては、飲み会のためお休みします。
最近本編が滞りがちですみませぬ。
今週で仕事の峠は越えると思うので、
来週からは定時課業に戻したい。
今日もニュースで、島根の小学校での避難訓練
(防災訓練じゃない方)が放映されていましたが、
まさか戦後70年も経って、再び”空襲警報”が響くことになるとは・・・
きっと9条パワーが、我が国を守護してくれるでしょう!
それではノシ >>343
仙人参謀( ^ω^)・・・
>>345
人殺し多聞丸( ^ω^)・・・ >>347
まぁ、”航空戦の専門家”だからと言って、艦隊運用能力があやしい
というわけではありませんが、こういう話もあります。
南雲長官が第三艦隊を去った後、
二航戦の司令官は角田覚治少将から、酒巻宗孝少将に交代した。 >>348の続き
酒巻少将は、海兵41期(草鹿参謀長と同期)
横須賀航空隊教官、霞ケ浦航空隊飛行隊長、空母加賀飛行長、
水上機母艦能登呂艦長、空母鳳翔艦長、
航空本部教育部長、十一航艦参謀長、第五十航空戦隊司令官と
”鉄砲屋”の角田少将とは異なり、根っからの”航空屋”でした。
その彼が航空戦隊を指揮し、幕僚たちも専門家でかためられたので
大いに活躍が期待できるというもの。 >>349の続き
ところが奥宮参謀は、内地出撃に際し、
「飛行機屋ばかり揃ったから航空戦は良いとして、
今度は艦の方が心配ですな。
山船頭と言われないようにお願いしますぜ」
と警告している。(『機動部隊』淵田美津雄・奥宮正武/共著)p197 >>350の続き
案の定? トラックに向けて出撃してすぐに、
三宅島沖で米潜水艦の魚雷を受け、引き返すことになったとさ。
空母部隊というのは、航空戦のことだけ考えてれば良い
というわけでは無いのです。 今さらですが・・・
今年6月に幕張で開催されたエアレースで
零戦が飛行しましたが、
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1495631782/85
(介)スレの>>85
明日の『ガリレオX』(BSフジ 11:30〜)
で特集されるようです。
お見逃しなく! >>345の続き
その中でも本職が注目しているのが、
フレッチャー少将の判断で、
海戦前日(日本時間6月4日)、リード機の
”Main Body”発見報告が入った時、
ニミッツ長官はこれを「主力部隊(空母部隊)ではない」
と判断しましたが、 >>353の続き
「両部隊(TF16とTF17)の指揮を執るフレッチャー司令官は
リード少尉機からの報告を見て、日本艦隊の位置から
これが空母部隊である可能性は無いと判断し、
長官が危ぶんだような軽率な行動には出なかった」
(『日米空母決戦ミッドウェー』)p120 >>354の続き
実にすがすがしい判断ではありますが、
「暗号解読情報によれば、日本空母部隊は翌日北西方向から
来襲する”ことになっている”から」という理由で、 >>355の続き
>艦位:ミッドウェー島の方位261度(西南西)、距離700浬
>隻数:11隻(or6隻の大型船)
>陣形:単縦陣
>針路;90度
>速力:19ノット
>
>上記から推測される敵の全貌とは、
>
>大型の戦闘艦艇、すなわち戦艦・空母・重巡6隻を基幹とし、
>護衛艦艇を含めた11隻の敵部隊がミッドウェー島へ向かって
>進撃している・・・
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1495631782/30-31
(介)スレ>>30-31 >>356の続き
ここまでの”最新情報”を、バッサリと切って捨てるなんて、
フレッチャー少将の翌日からの慎重な作戦指導と比較すると、
大胆すぎると思わざるを得ません。 >>351
その通りかもな。たとえ空母の運用を考えた源田であっても複数の艦を自在に操るのは無理だろう。
航空の方では一流でも水上部隊の方は航空士官には荷が重いかもしれない。 そういえば南雲が指揮とってる間は機動部隊に潜水艦被害1回もないな 小沢なんて航空の方もダメだし、潜水艦にもやられるし、何がやりたかったんだか。
大和特攻やレイテでの行動を見るとまだ戦艦で航空戦力に対抗できると信じてるふしもある。
酒巻少将はなんで潜水艦にやられたんだろう。運が悪かっただけなのか、艦隊行動に悪いところがあったのか、
評価を下すなら原因が大事。 >>356
普通なら索敵機からそう報告受けたら
戦艦や空母など大型艦多数を有する強力な艦隊って判断するはずなのにね。 >>360
小沢長官の艦隊指揮の問題でもアウトレンジ戦法に欠陥があったわけではなく
敵潜水艦に好き勝手やられるような日本海軍の対戦戦術の問題だろうな。 >>362
アウトレンジは欠陥があった。それは小沢の艦隊指揮の問題でもある。
航空機を長距離に飛ばせば、艦隊の動きだって制限される。
南雲の索敵ミスだって、日本海軍の戦術の問題だが、だからと言って南雲は悪くないと言うのがおかしいのと同じ理屈。
南雲と小沢のどちらが優秀か、愚将かはなかなか難しい問題だな。
戦果が大きく被害が少ないのは南雲の方だが、小沢は南雲より厳しい状況で戦いに臨んでいる。
かと言って、小沢の戦術が南雲より優れていたとも言えない。 >>358 海上指揮官に求められるものは、
艦長以下の技術的な手腕とは異なり、
”統率力”という、なかなか説明が難しいものになるかと。
>>359 しかし、爆弾はよく当たるw
ワシ、急降下爆撃は嫌い・・・ >>360 そこなんですよね。
>酒巻少将はなんで潜水艦にやられたんだろう。
酒巻少将は司令官なので、自ら操艦するわけじゃないし、
せいぜい「対潜警戒を厳にせよ」と指示を出すくらいでしょう。
被雷した直接の原因は、見張や聴音の見落としや、
当直士官の回避運動の遅れになると思います。
とはいえ、南雲長官は他の提督たちには無い
”何か”を持っていたのかもしれません。 >>365の続き
過去スレでは、こんなのもありました。
>艦隊指揮官としての南雲の功績は、
>最先任指揮官として各戦隊司令官や艦長などに
>有無を言わさず作戦遂行にあたらせた「重み」である。
>これには序列のみならず水雷屋として長年培った「潮気」もあるだろう。
(呂)スレの>>422
この”重み”というのは、社会人になるとよく分かりますよね。 >>366の続き
余談になりますが、うちの工場にはブラジル人の作業員が居ますが、
彼らは、日本人の働きぶりを、実によく観察しています。
工場長から聞いた話なのですが、彼らに指示を出す時は
まず自ら見本を見せて、「これくらいの作業なら一時間でできるだろ」
と言うと、素直に従いますが、
口だけの上司には返事だけして、サボってばかり。
うちの工場長は、旋盤だけで食っていけるほどの職人なので、
彼らも「この人の言うことには逆らえない」と感じるのでしょう。
南雲長官にも、それに類するものがあって、
「南雲サンの前で、魚雷を外したり、被雷のような失態は出来ないゾ」
と、気合いが入る・・・のかなぁ? >>361 索敵情報の方を重視すると思いますがねぇ・・・普通なら
>>362 後半戦における米潜水艦戦術の向上
(魚雷性能やレーダーなど)も考慮しなければなりませんね。
>>363 そうそう。
誰々が指揮していれば勝てた、なんて気軽に言えるものではない。 >>357の続き
航空戦の常識から検証してみると、
米海軍の”あまりにも正確すぎる”暗号解読情報は
不自然な点が多い。
例えば、レイトン少佐の敵発見予想ですが、
>日本艦隊は当日の0700頃(日本時間0400頃)に、
>ミッドウェー島の北西325度・約175浬で発見される”(>>338)
これを聞いて、「なんか、おかしいぞ?」と
思わなかったでしょうか。 >>371の続き
当日(日本時間6月5日)の朝に、日本空母部隊を
ミッドウェー島の175浬沖で発見できるのであれば、
その”前日”に、もっと遠方で見つけられるのではないか。
なにしろ、島から700浬の哨戒を毎日実施しているのだから。 >>372の続き
500浬もの距離を航行する間、
>高速戦艦2〜4隻、空母4〜5隻、重巡8〜9隻、駆逐艦16〜24隻、
(OP29−42にある、日本艦隊の兵力予測)
これだけの大艦隊が航空哨戒の目から逃れて、
接近できるとでも言うのでしょうか。 >>373の続き
仮に、島から300浬以遠で敵を発見できれば、
空母艦上機の航続圏外なので、B−17を使って、
アウトレンジ攻撃を仕掛けられる。
理想的な状態で、戦いを進めることが出来るのです。
それなのに、ミッドウェーに関する戦史検証を見ると、
前日にPBYが、南雲機動部隊を発見できなかった件に関して、
ほとんど言及されていないことに、違和感を覚えてなりません。 >>371
前日に発見したらこちらの大型爆撃機で先制攻撃できるけど
日本艦隊が航路変更などのイレギュラー防止のためかな?
それとも空母機や基地の単発機で波状攻撃するため意図的に誘い込んだ? 島から700浬の哨戒といっても周辺と違って、遠くなるだけ当然範囲は広くなるわけでザルになる。
ミッドウェー島を中心とした円の半径300浬も離れれば隙間がかなりできるはず。おまけに、
南雲機動部隊は空母を集中運用しているから哨戒網にも引っかかりにくいし、電波もほとんど発しない。
それに暗号解読で攻撃方向はわかっても、そこまでの航路を把握していたのかどうか。
ミッドウェー島の175浬沖まで来れば、作戦内容を事前に知り、おおよその攻撃方向をつかんでいれば、
発見するのは容易になる。接近されるほど攻撃周辺に現れるわけだから。 >>375 まぁ、それは消極的理由ではありますが・・・
できるだけ遠距離で発見した方が、使える手段は多くなりますからね。 >>376 そうですね。PBYの索敵開度は8度なので、
300浬先で、隣線との間隔は42浬。
400浬先で、56浬
500浬先で、70浬
600浬先で、84浬
700浬先で、98浬
300浬を超えると、復路まで入れないとカバーできない海面が
生じることになります。
>攻撃方向はわかっても、そこまでの航路を把握していたのか
航路は分からなくても、哨戒圏内に入るのは間違いないですよね。
PBYの哨戒計画を見ても、ことさら北西方向を重視しているわけではなく、
島の西半分を等間隔で飛行しているようです。 >>374の続き
ご指摘の通りで、航空索敵は、圏内の敵艦隊を必ず発見できると
保証するものではありません。
また遠距離になるほど、網の目は大きくなり、
見落とす恐れも大きくなるでしょう。 >>379の続き
実際の戦闘においても、リード機が”Main Body”を報じた時、
ミッドウェー基地のB−17隊は、即時出撃ではなく待機していた。
その理由は、PBYの報告が曖昧な内容で、
目標の編成が明確でなかったため。
「主力部隊」とは言っても、戦艦なのか空母なのか、
詳細が分からなかった。→>>356 >>380の続き
そこで指揮官のスウイニー中佐は、出撃を見合わせ、
北西方向のPBYから索敵報告が入るのを待っていた。
ところが午後になっても、敵情が入らなかったため、
4日0930時(現地時間5日1230時)になって、
ようやく発進を決断した。 >>381の続き
その根拠は、PBYが復路に入った後で
新たに敵艦隊を発見する可能性は低い。
今から出ても、日没までに基地に戻ってきて、
明日出現するであろう、日本空母部隊に対する攻撃準備を
整える余裕はる、との判断から。
実に合理的な判断ですね。 >>382の続き
ミッドウェー島の基地航空隊にしてみれば、
この”Main Body”が、文字どおり戦艦や空母を含む
主力部隊だったならば、もちろん攻撃するし、
そうではなくて、補給部隊か何かだったとしても、
攻撃することは無駄にはならないし、
その後に基地に帰投して整備すれば、
翌朝の出撃には間に合うとの計算から。 >>383の続き
更に、>>376でも指摘をいただきましたが、
PBYの哨戒計画では、復路に敵を発見するという
可能性も残されている。
仮にB−17隊が発進して、西方に向かった後に、
敵発見電が入ったとしても、その旨を転電すれば、
途中で目標を変更して、そちらに向かえば良い。
”空の要塞”には、それを可能とする長大な航続力が
あるのです。 >>384の続き
実際に、翌日(日本時間6月5日)の戦闘では、
スウイニー隊は、夜明け前の0105時に発進し、
西方の日本輸送船団攻撃に向かったが、
350浬ほど飛行した後の0300頃、基地より
日本空母部隊を発見したことが伝えられ、
急遽目標を変更し、ミッドウェー島の北西方向へ変針。
0530頃になって、南雲機動部隊を発見、爆撃し、
全機無事に帰投している。 >>385の続き
一方のフレッチャー少将率いる米空母部隊はと言うと、
そう単純な話ではなくなる。
基地航空隊のように、”Main Body”が主力部隊であっても、
そうでなくても、どちらでも良いというわけにはいかない。
彼らは、日本空母部隊に対する奇襲を成功させるため、
「所在の秘匿」を絶対に厳守しなければならないのです。 >>386の続き
特に、基地航空隊との大きな違いは、その作戦行動半径で
B−17が700浬の遠距離でも往復できるのに対し、
空母艦載機は、せいぜい200浬と行ったところです。
すなわち、>>383-のとおり、現在の位置(島の北東)から
島の西方700浬にいる目標に向かって、攻撃隊を出す
ことはできない。 >>387の続き
たとえフレッチャー少将が、この”Main Body”を
敵の主力部隊だと判断し、攻撃を決意したとしても、
即時発進というわけにはいかなくて、まず艦隊を
島の西方へ移動しなければならない。
最短距離で、南西方向に針路を採ったとしても、
大きな問題が生じます。 >>388の続き
しかもその航路は、当初の見込みである
日本空母部隊の進路(島の北西から接近)の
目の前を横切る形となり、
もし、その判断が誤っていた場合、翌朝(日本時間5日)は、
敵空母部隊と島との間に挟まれた状態で、
戦闘が開始されるという、極めて不利な状況を
生み出してしまうことになるのです。 >>389の続き
逆に史実と同じように、フレッチャー少将が
リード機が発見した”Main Body”は、日本軍の主力部隊ではない
と判断したが、実は空母部隊だった場合、どうなるのか。
米空母部隊の邀撃態勢は、完全に空振りに終わってしまう。 >>390の続き
翌朝(日本時間5日)、日本空母部隊がミッドウェー島の”南西”
200浬に発見されたとしても、島の北東に居る米艦隊は
全くなす術を持たない。
そこから大急ぎで移動を開始したとしても、午後に攻撃隊を
出せるかどうか、といったところでしょう。 >>391の続き
その間に、南雲機動部隊は2回から3回の攻撃隊を出して、
島を完全に制圧し、日米の空母決戦は翌々日(日本時間6日)へ
持ち越しとなります。
おそらく、ミッドウェー基地のPBYやB−17は使えないだろうから、
米空母は、これまた不利な状況で単独による索敵から始めないと
いけないことになる。 >>392の続き
結局、フレッチャー少将としては、
「日本空母部隊は翌朝、ミッドウェー島北西に出現する」という
暗号情報を”信じて”、現海域に待機する
という選択肢しか無いのです。 >>393の続き
そこには、深い逡巡があったはずで、
>「両部隊(TF16とTF17)の指揮を執るフレッチャー司令官は
>リード少尉機からの報告を見て、日本艦隊の位置から
>これが空母部隊である可能性は無いと判断し、
>長官が危ぶんだような軽率な行動には出なかった」(>>354)
このように明解に決断されたはずは無い・・・とは思いますが、
真相は分かりません。 >>394の続き
洋の東西を問わず、サイレント・ネイビーを好む提督たちは
容易に自らの心情を表に出すことはありませんので。
むしろ、聞いてもないのにベラベラとしゃべるような
海軍軍人は・・・(お察しください) >>395の続き
まぁ、原少将のように、
「米軍は強いですぞ」とか、
「海軍やめようかと思った」とか、
ありのままを告白してくれる指揮官なんて居ないんじゃないかな。
実に好感が持てますよねぇ >>396
それありのままなのか?
原とか小澤とか見るとサイレントネイビーというより外部の責めから逃げて身内に語る形で言い訳してるようにしか見えない >>395
いったい誰総隊長のことなんだろう・・・ >>397 原少将は、サイレントじゃない方の代表として挙げました。
小澤長官は・・・どうなんだろう?
>>398 失礼な! 誰も嘘つき伝道師のことなんて言ってませぬぞ! >>396の続き
というわけで? 少しでもフレッチャー少将の心情に
迫るために、現在彼の伝記を読んでいるところです。
Black Shoe Carrier Admiral
https://www.amazon.co.jp/Black-Shoe-Carrier-Admiral-Lundstrom/dp/1591144191/ref=sr_1_1?s=english-books&ie=UTF8&qid=1505737522&sr=1-1&keywords=black+shoe+carrier >>400の続き
ずっと昔の過去スレ、(波)スレの>>506
で紹介して頂いて以降、邦訳版が出るのを待っていたのですが、
一向に出版される様子が無いので、仕方なく購入して、
辞書を片手に読み進めています。 >>401の続き
No one else played a more important role in the crucial
1942 carrier battles that helped turn the tide of war
in the Pacific.
「太平洋の海戦の情勢を一変させた、1942年の決定的な
空母戦闘において、フレッチャーほど重要な役割を演じた
提督は他に居ない」(p5) >>402の続き
余談ながら、米海軍の中で一番好きなのがフレッチャーで、
もし本職がアメリカ人だったら、
「フレッチャー少将を再評価するスレ」を立てたでしょう。
過疎スレ間違いなしだがww
緒戦における手探り状態の空母戦を戦い抜いた指揮官として
南雲長官との共通点も多いし、 >>403の続き
何より、日本海軍が最も勢いのあった時期、その急先鋒たる
南雲機動部隊に正面から挑んだその気概は、敵ながら天晴
”ナグモを最も知る男”と言っても過言ではない。
南雲長官が戦後も存命ならば、きっと良い呑み友達に
なれたのではないかと。
ミッドウェー海戦の章まで、あと200ページほどあるけど・・・ フレッチャー提督の評価が低い(不人気な)のは、ガダルカナル緒戦での消極性がデカいだろ。
まぁ後出しで(現代から見て)、圧倒的に優位な状況にありながらみすみす戦果を逃したように見えるから、損害を省みずガダルカナル戦を勝利に導いたハルゼーとは対照的に見えるからねぇ。 それ以前、ミッドウェー海戦までは同意する。楽しみです。
珊瑚海海戦の緒戦の頃は無鉄砲とも取れるほど積極果敢だったのに、なけなしの空母を沈められて、ナグモタスクフォースの恐ろしさを知るようになる。 >>405
ガダルでは日本海軍の空母は翔鶴、瑞鶴以外は軽空母しかいないのに恐ろしく弱気だな。
米海軍は4隻いるのに。
潜水艦がワスプ撃沈、サラトガ戦線離脱させてくれなかってら南雲長官は返り討ちだった? 数の問題より練度の問題もあるんじゃない
米側は日本の航空隊の練度を本当に恐れてたし >>406 それは、まさに「ナグモを最も知る男」だからですよ。
日本軍と戦う度に、空母を沈められてるんだから、そりゃ慎重になりますって。
マリアナのスプルーアンスと同じで、空母を上陸部隊に貼りつけるのは、
空母戦術から言って、賢い使い方ではありません。
>>407 ツラギ奇襲なんか、大胆不敵ですよねぇ
>>408 たった一隻残った飛龍に、ヨークタウンは沈められましたからね。
>>409 そうそう、過去スレでもやりましたが、マリアナまでの米空母は
一度も日本空母攻撃隊を阻止できなかったのです。 >>404の続き
さて、>>372でも指摘しましたが、攻撃前日の6月4日(日本時間)
すでに南雲機動部隊は、ミッドウェー島の哨戒圏内に入っていた。
PBYに発見された輸送船団よりも、早く突入していながら、
なぜ見つからなかったのでしょうか。 >>411の続き
それは天候の影響が大きい。
プランゲ博士の『ミッドウェーの奇跡』などにも記されていますが、
日本空母部隊の進撃航路、すなわち島の北西方面は
不連続線に覆われており、
一説によると、PBYが南雲部隊の視認圏内を飛行していたが、
厚い雲にさえぎられて、お互いを視認できなかったとか。 >>412の続き
もしこの話が本当なら、PBYは”雲上飛行”していたことに
なりますが、それを批判する声は聞こえて来ないですね。
「(暗号情報によれば)どうせ見つかるのは明日だから、
今日は適当に切り上げよう」
とでも思っていたのなら、とんだ”勝利病”ですよねぇ
慢心、ダメ、絶対! >>413の続き
最後に、ミッドウェー島空襲前日(日本時間6月4日)の
情勢判断について、
>(ニ)敵ハ我ガ企図ヲ察知セズ、少ナクトモ5日早朝迄ハ、
>発見セラレ居ラザルモノト認ム
>(ホ)敵空母ヲ基幹トスル有力部隊、附近海面ニ
>大挙行動中ト推定セズ
日本側のそれは、しばしば「慢心」「油断」と叩かれますが、 >>414の続き
「フレッチャー提督は、日本空母群は、北西方からミッドウェーに
近接するものと確信した。日本の艦上機が同島に攻撃を開始したら、
ただちに敵の左翼側にある自隊の位置から、これに攻撃をかけよう
と思った」 (『空母ヨークタウン』パット・フランク/著)p168
アメリカ側も似たようなものだと思いませんか? >>415の続き
どちらも、事前情報(日本側は通信諜報や、潜水艦の哨戒配置、
アメリカ側は暗号解読)に基づいて、”確信”を持っているが、
実際には双方とも、航空索敵により直接確認したわけではなく、
現実には、「敵空母の所在は不明」という点で共通している。 >>416の続き
歴史上の事実として、日本側の情勢判断は誤りで、
アメリカ側の情勢判断が正しかったという”結果”を
我々は知っているので、
日本側は非難されるのに対し、
アメリカ側では、さしたる問題とも思われていないですが、
それは果たして、公正な戦史検証と言えるのか。
「再評価」する価値があるのではないかと。 つまり情勢判断を誤ったアホ南雲はやっぱり無能だった、てことだな んや、国力の差を解らしめたぐらいの功績は南雲さんにはある。
南雲さんのほかのだれでも大戦に勝てたと思うのはあほです。 >>418 その通り。指揮官の仕事は適切な情勢判断ですから、
それを誤れば、非難されるのは当然のことですね。
>>419 そうですね。たいていは「適切に情勢判断」して
引き揚げた真珠湾でも叩かれる南雲長官の悲哀・・・ >>417の続き
明けて6月5日(日本時間)、いよいよ決戦の朝を迎えました。
アメリカ側が、暗号解読情報をかたく信じていたのならば、
まもなく、ミッドウェー島の北西方面で、日本空母部隊が
発見されるはず。 >>421の続き
その索敵の要となるPBYの飛行計画ですが、
島の北西を担当するのが、アディ大尉機で、
進出距離700浬、往路322.5度、復路307.5度
日本空母部隊が出現するであろうと予想される方位315度を
ちょうど中心線上に挟むような扇形となっている。 >>422の続き
これまでの経緯のとおり、そこまで暗号解読を信じているのなら、
いっそのこと、全機北西方向に飛ばせば良いのに・・・
とは言い過ぎですが、一律の索敵開度にはせずに、
北西方面は重点的に、密度を濃くするとか、複数機出すとか、
工夫が必要なのではないかと考えます。
詳細は不明ですが、この日は、アディ大尉機の同一線上を
15分遅れて、チェイス大尉機が飛行するという
「二段索敵」になっていたようです。 >>423の続き
一方の米空母は、ミッドウェー島の北北東で静かに待機。
ヨークタウンよりSBDが10機索敵に出ていますが、
進出距離が100浬で、北半円ということからも、
PBYの索敵圏外を補う性格のものであることが分かります。
フレッチャー少将としては、あくまでもPBYの報告を待って、
側背から、日本空母部隊に対し奇襲を敢行する意図です。 [ミッドウェー海戦](日本時間6月5日0130頃)
│
▽米空母部隊
┌┘
↓
┃
▼南雲機動部隊
┗┓(友永隊発進)
↓
■ミッドウェー島
┏→
▲
┛日本輸送船団 >>425の続き
ミッドウェー基地では、友永隊が発進したのとほぼ同じ頃、
0130時に、PBYが発進。
その後に、16機のB−17が離陸して、ミッドウェー島西方に向かった。
この時点では、未だ日本空母を発見していないので、
昨日爆撃した輸送船団の方を、再度攻撃しようとする計画だった。 >>426の続き
そして、日本軍空母攻撃に向かう機体は、滑走路上に待機したまま、
索敵報告が入るのを待っている。
日本時間0230頃、アディ大尉機長のPBYは
前方に2隻の空母を発見、
直ちに「敵空母発見」と打電した。 >>427の続き
待望の日本空母情報が入った。
しかし、これだけでは、その位置も兵力も明らかでない。
続報が待たれます。
日本側の戦闘詳報にも、
0232時に、軽巡長良が煙幕を展張し、
0242時には、「166度・40粁ニ、敵大艇1機ヲ認ム」とあるので、
ほぼ同時刻に、双方が視認したことになりますね。 >>428の続き
続いて、0245時、PBYから報告電
3V55 reported in PLAIN ENGLISH,
"Many planes heading Midway, bearing 320, distance 150."
「3V55機(チェイス大尉機)より平文で入電、
”敵機多数、ミッドウェー島に向かいつつあり、
方位320度、距離150浬”」 >>429の続き
こちらは、アディ大尉機ではなく、同一索敵線上を15分遅れで
飛行していたと言われる、チェイス大尉の方から。
PLAIN ENGLISHとあるとおり、
暗号化された電文ではなく、平文でそのまま打電しています。 [ミッドウェー海戦](日本時間6月5日0230頃)
│
▽米空母部隊
┌┘
↓
┃
▼南雲機動部隊
┗┓(友永隊発進)
↓
↑
△PBY(アディ大尉機)
↑
PBY△ ▼友永攻撃隊
(チェイス大尉機) ↓
■ミッドウェー島
┏→ ←△B−17
▲ (スウイニー中佐隊)
┛日本輸送船団 >>431の続き
これは直接、日本空母を発見したものではないが、
こんなところに、単発機の大集団が飛行しているということは、
間違いなく、附近に敵空母が所在し、
先のアディ大尉機の敵空母発見電(>>427)を
裏付けるものとなります。 >>432の続き
更に、発見位置も明らかに示しているので、
未だ敵艦位を報告して来ないアディ機の敵情を
補完する意味もありますし、
また、ミッドウェー島への警報も兼ねることになる。
Well done!ですね。 >>433の続き
実際、ミッドウェー島のレーダーが日本軍機の大編隊を
捕捉したのは、PBYの報告が入ってから8分後の0253時、
彼我の距離は100浬を切ってからだった。
それでも、各機ばらばらの発進、編隊を組む余裕もなく、
分散進撃となってしまいましたが、
チェイス機の打電がなければ、もっと混乱していたかもしれない。 >>434の続き
この時点で、フレッチャー少将が報告電を受信していたかは
よく分かりません。
仮に受信していたとしても、位置が不明確なので、攻撃隊発進
などの行動に移ることはできませんね。 >>435の続き
そして、アディ機から待望の続報が入った。
まず0240時、先に発見した敵空母について、
「ミッドウェーからの距離180浬、方位320度」と報じ、 >>436の続き
続いて、0252時には、
4V58 reports 2 carriers and main body ships,
carriers in front, course 135 speed 25.
「4V58機(アディ大尉機)の報告、
空母2隻と、その他の艦船見ゆ、空母前方
針路135度、速力25ノット」 >>437の続き
まず日本空母部隊の位置について、
チェイス機による、日本軍攻撃隊の位置が
>方位320度、距離150浬(>>429)
当然、その母艦は、同じ方向で、より奥に所在すると予想される。 >>438の続き
事実、アディ機の続報は、
>「ミッドウェーからの距離180浬、方位320度」(>>436)
だったから、同じ方向で30浬遠方に居た。
これだけでも、アディ機の敵空母艦位は、
ほぼ正確と予測がつきます。 わずか12分で催促しなくてもほしい情報送ってくる有能な索敵報告ですなー ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています