ベネズエラ制憲議会がオルテガ検事総長を解任、出廷命令下す

ベネズエラで4日に招集された制憲議会は5日、反体制派のルイサ・オルテガ(Luisa Ortega)検事総長を解任し、同検事総長に出廷命令を下した。これにより同国左派政権に対する国際社会の批判がさらに高まるのは必至とみられる。
各方面からの批判の中、先月30日に実施された選挙を経て発足した制憲議会は、最初の任務としてオルテガ検事総長を解任した。制憲議会は今後最長2年間、ベネズエラの国権の最高機関として機能することが計画されている。
制憲議会の法的正当性をめぐり数か月前からニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領と対立していたオルテガ検事総長はいずれ解任されるとの見方が広がっていたが、
制憲議会は発足直後にオルテガ氏の解任に踏み切り、最初から攻撃的な行動を取ることもいとわない姿勢を見せつた。
 オルテガ検事総長の解任前、米州機構(OAS)のルイス・アルマグロ(Luis Almagro)事務総長はツイッター(Twitter)で、「彼女(オルテガ検事総長)に対する攻撃はベネズエラの民主主義に対する攻撃だ」と述べた。
 また4日にはOASの米州人権委員会(IACHR)が、オルテガ検事総長は制憲議会の合法性の調査に着手したことで生命の危険にさらされているとして、ベネズエラ政府に同検事総長を保護するよう命じた。
 一方、米国のH・R・マクマスター(H.R. McMaster)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、5日に放映された米MSNBCテレビのインタビューで、「権威主義的な独裁体制」を敷き、民主主義に対する「クーデター」を起こしたとしてマドゥロ大統領を批判した。
 しかしマクマスター補佐官は諸外国によるベネズエラへの軍事介入は否定し、「われわれにとって、ベネズエラで起きている悲劇はマドゥロ自身の責任だと明確にすることが重要だ」と述べ、米政府に責任をなすりつける口実をマドゥロ大統領に与えたくないという考えを示した。

ttp://www.afpbb.com/articles/amp/3138267

アメリカさん裏庭が大炎上してますよ