中国の自動運転車の開発が加速している。
百度(Baidu)は、このほど北京(Beijing)で行われた「百度世界大会(Baidu World)」で、
2018年7月末、中国最大のバス車両メーカーの「金龍客車(King Long)」と共同で
「L4」級自動運転車の小規模量産と試運転を実現することを発表した。

自動運転車の量産開始時期は当初予定は2020年だったが、18年に前倒しする。
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百度の李彦宏(Robin Li)CEOは「我々が7月に無人運転技術プラットフォームのアポロ計画を開設してから現在まで、
既に6000人の開発エンジニアが投票して同計画への支持を表明している。
また、1700のパートナーが同計画に参加し、オープンソースコードの使用を始めた」と紹介した。

百度は2018年7月末までに、金龍客車と業界初「L4」級小型バスの小規模量産と試運転を計画している。
さらに、19年には江淮自動車(JAC)と北京汽車(Beijing Automobile Works)、20年に奇瑞汽車(Chery Automobile)と共に「L3」級無人車を共同で発表する計画を立てている。
李CEOによると、中国の国家レベルの新区として河北省(Hebei)雄県(Xiong)、容城県(Rongcheng)、安新県(Anxin)と
周辺地域で構成される雄安新区(Xiongan New Area)と共同で知能交通分野での協力を推進し、
雄安新区を世界有数の知能都市に作り上げる計画もあるという。

「百度世界大会」では、百度と金龍客車が協力して作った無人ミニバスが展示された。
このミニバスは知能システムを搭載した緑色の純電動バス。
車のボディはRTM新型複合材料を採用し、ドアは電動スライド式。
百度のアポロL4級車は自動運転能力を有し、人工知能(AI)アシスタントの「DuerOS」を搭載したAI自動車だ。

中国は今年4月、「自動車産業の中長期発展計画」を発表した。
それによると、新エネ自動車や自動運転自動車を中国自動車産業の2大発展分野と位置付けている。
完全自動運転自動車は25年までに市場に出回る予定だ。

http://www.afpbb.com/articles/-/3152872