>>705-706
ただ、日露世代の装甲巡洋艦、5500トン型から古鷹型的に乾舷と上甲板の位置をいじる設計手法の後だと、
藤本的なトライアルをしないとキャッチアップが出来ない時期でもあるんだよな
ある意味、平賀式の設計は細かいけども現場の事を知らないで図面書くから重量超過になる、組み立てるにも鋲打工の作業スペース考えないから無理があるといった評があるから、
根本的に軽量化できる電気溶接なんかを平賀以外の人が一通り手を付けるわけだしね
この辺、注排水ポンプの試験だとか誘導煙突の採用だとか見ると、平賀までは現場(建造と使用の双方)の意見を拾い上げられなかった世代じゃないのかって気もするのね

>>710
静的な復原性は図面で判るけども、動的復原性というか船体運動とか旋回学といったあたりがまだジャンルとしてできてなくて、
公試に立ち会う人らには感覚的に判っていても、設計畑の人や発注者側がまだ理解しきれない時期だからね
最大舵角での旋回時の傾斜量だって、当時のチェックポイントなら「(船幅があるから)時間かけたら復原するんだろ?」の先に理論じゃ進めないから、感覚的に重心下げるとか、拡幅(バルジ取り付け)といった対処になるからね