>>582
敵を知り己を知れば100戦危うからず。

国防を語るならまずは客観的な事実を知るべき。
現在、日本は475兆円のGDP。これは1992年と同水準で、日本経済は20年以上成長していない。
この20年間で他の先進国は約2倍にGDPが伸びた。中国は20年間で12倍に伸びた。日本だけは全く成長しなかった。

衰退国であるのは、中国じゃなく、日本なのであり、 客観的なあらゆるデータが日本の衰退を証明している。
日本は少子高齢化と政府債務の膨張で絶望的な状況。そいつを覆せる妙案が出る可能性は限りなく低い。
歴史上経験したことのない衰退と弱体化は確実である。こいつを必ず頭に入れて行動する必要がある。
国防戦略は自己の欠点を直視して、日本衰退は確定しているという事実ということを頭に入れるべき。

現状、中国の軍事費支出は対GDP比で1.5〜2.0 %程度に留まっており、経済規模と国力に比較してかなり抑制されている水準。
仮に、今ある社会保証や国民福祉を切り捨てて“アメリカ”と同じGDP比4%前後の比率になると、
人民解放軍は今の2〜3倍前後の規模になる。

ちなみ日本の防衛予算はGDP比1%以内とされるが、その他に、米軍の思いやり予算や諸外国では軍事予算に計上される海上保安庁の年次予算、
JAXAの航空宇宙開発、米辺野古基地の移設費用等の米軍関連予算が別会計で計上されており、
国防費支出全体でGDP費1.5〜2.0%程度の支出を行っている。
今の段階で日本は中国と同じ水準の軍事費支出を負担してる。

中国のGDPは日本の3倍、経済成長率は日本が有利になるように1%(本当はほほ0%成長)として、日本の6〜7倍だろう。
軍事費支出は経済成長に担保され、経済成長率と同率に伸びるので、旧大日本帝国や北朝鮮ばりの軍事優先で、
日本が全力で軍拡しても中国とのパワーバランスは均衡できない。