虐待か無職か フィリピン人出稼ぎ労働者に突き付けられる究極の選択

 国外で働くフィリピン人労働者は約1000万人。その職業はさまざまだが、中央銀行によると彼らが国に送金した金額は去年だけで計280億ドル(約3兆円)を上回り、フィリピン経済の屋台骨となっている。
 クウェートで家事労働をする人々の環境をめぐる問題は、フィリピン人のジョアンナ・デマフェリス(Joanna Demafelis)さんが遺体となって冷凍庫から発見されたことによって浮き彫りにされた。
 激怒したフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は、アラブ人らは雇ったフィリピン人女性らを日常的にレイプし、毎日21時間働かせ、残飯を食べさせていると非難した。
 クウェートで働くフィリピン人労働者は約25万2000人。多くはメイドとして雇われており、虐待や搾取が横行しているという報告もある。
 ドゥテルテ大統領は、自国民に対して、就労を目的としたクウェートへの渡航を禁止した。
すでに同地で就労している労働者を法的に保護する手立ては、現在閣僚らが検討している。また、クウェートからの出国を希望する家事労働者には無料の航空券を手配している。
 フィリピン政府によると、今回の本国帰還プログラムによってこれまでに約1700人が帰国している。
その一部は、クウェート政府が2月22日までに帰国する不法就労者は罪に問わないという方針を発表したことで、帰国を決断したという。

ttp://www.afpbb.com/articles/-/3163045

クウェートがクソ案件だしドゥテルテがキレるのも当然だが
回り回ってフィリピンの経済と社会不安に影響しそうな今回の事件