>>238
>>225のリンク先のドキュメントに記載されている数字は機体を貸し出したりした場合の請求額であって
整備費用や交換部品代(の交換間隔としての飛行時間の1時間当たり)などで算定される
各機種の1時間当たりの運用コストとはかなりかけ離れている可能性が高い

その理由はF-35の各型に対する2020年度の以下の請求額だ
・F-35A…$16,952
・F-35B…$16,904
・F-35C…$13,124

メカニズム的には最も単純で部品点数や可動部も最も少ない陸上基地用のA型の運用コストが最も高いというのは現実的に有り得ないからだ
同じCTOL(通常式離着陸)機として、陸上用のA型よりも、CATOBAR空母用として外翼部の折り畳み機構や着艦フックといった機力で動作するメカ(可動部)が
追加されて複雑化しているC型が2割以上も運用コストが安いなどというのは有り得ない

また回転式ベクタード・ノズルとリフトファンおよびその開閉式ドア、そしてリフトファンのための超大馬力を伝達するクラッチ機構など
高度な整備が必要な複雑なメカが幾つも追加されているB型の運用コストがA型のコストよりも僅かとはいえ安くなるなどということはもっと有り得ない

唯一、考えられる説明としては空軍のF-35Aは最も早い時期から納入・運用が開始されているので、既に老朽化した機体が増えてきて
運用コスト増大の原因になっている、ということぐらいだが、もしも今の時点で既に整備コストに大きく反映されるような運用コスト増の原因となるほど
機体の老朽化が進むのだとしたら、F-35A(に限らずF-35全般になるだろうが)の機体の劣化は我々の想像以上に速く機体寿命は想像以上に短いということになる

さすがにそれは余りにも極端だと思われるので、各機種の請求額が運用コストとは必ずしも対応していない(算出は空軍、海軍それぞれで
それぞれの所属機種に対して行っている筈なので、空軍と海軍とで請求額の算定基準が異なるとか空軍・海軍それぞれの思惑により額の上乗せ・軽減が
機種ごとにある等)と考えるべきだろう