>>840
伝声管(金属間を通じて音声を伝える装置)は18世紀に原型となるものを発明した人が実験した時点で既に800m弱の距離を伝声に成功している。
イギリス海軍の実験では約100mの距離でなら対面で会話するのとほぼ同じ音質で会話できた。

もちろん実際に設置すると「述べ距離」は例えば100m間でももっと長くなる(必ず最短距離で結べるわけではないので)けども、原子力空母の艦首から艦尾まで、というような距離でもなければ実用には問題ない。
ただ、「最初の呼び出し」をどうするかって問題があった(大声で「連絡!」とか叫ぶのは大変だしそれでも伝わるとは限らない)ので、通話するときはまずホイッスルを中に入れて吹いて呼び出してから相手の返事待って会話する、のが艦艇艦船の伝声管の使い方。
電気による有線艦内通話への過渡期にはこの呼出装置だけ電気式にした(要するにドアチャイムだ)っていうものもあった。

なお有線電話や艦内放送の時代になっても「呼び出し音」はこの伝声管時代のホイッスル音が元になってるものが多い。
伝統というやつだ。