戦争法の根源は案外特定が難しいことで
ハンムラビ法典にも聖書にもコーランにも古代インドの文献にも記述があるので
ある意味人類がなぜ言葉を喋ってるのかとかなぜ宗教を信じてるのかと同じくらい考古学的な話になってくる

ハーグ陸戦条約も突然決まったことというよりは
事実上慣習法だった捕虜の虐待の禁止だとか非戦闘員への暴力の排除だとかを改めて国際的に成文化してまとめたものであり
これが戦争倫理が変わる大きな転換点とも言い難い(ある程度の転換点ではあると思うが)

おそらく基本的には征服する側にとっても際限のない殺戮は不利益だったというようなことは
文字にも残ってないような人類の古代から常識だったんだろう
要するにこの話題の根源をたどると
クロマニョン人だとかなんでもいいがそういう連中の部族長が他の部族を倒して征服したときに
「もう戦う気のなくなった奴らは殺さなくていい、それより生かして他になにか作業をやらせよう」と思った時から始まってるんだろうね