中国とはどんな国なのか、戸惑っている方が多いようだ。
ほんの数年前までは貧しい農民、多発する公害、踏みにじられる人権という話ばかりだったのが、ふと気がつけば
「世界をリードする中国のシェアリングエコノミー」
「中国、脅威のAI技術」などなど、真逆の話題が目立つようになった。

中略

昨年、浙江省杭州市を訪問した際、移動中にタクシー運転手と話し込んだ。
中国の先進性の象徴として日本で注目を集めるモバイル決済について聞くと、

「その通り! 中国は世界一だ」と胸を張る。では、
「いつごろから変わったのか? なぜそう思うようになったのか?」と聞いてみると、途端にしどろもどろとなって、

「よく分からない。ずっと杭州で暮らしてきて、世の中こんなもんだろうと思っていたから。
先進的だなんて考えたこともなかったけど、最近になって外国の専門家やメディアが
『中国はすごい』とほめるのをよく聞くからね。それで
『あ、中国すごいんだ』と気づいたんだ。それに杭州を視察に来る人も増えたしね。
前にはドイツから来た専門家を乗せたこともあるよ。
はるばるヨーロッパから見に来るぐらいだからきっとすごいんだろうなぁ、と」。

「外国人にほめられて、初めて気づきました」は定番の回答だ。

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http://news.livedoor.com/article/detail/14914117/