戦争中、三倍説は海軍の共通認識ではなかった

70年代になって刊行された艦砲射撃の歴史や海軍砲戦史談で三倍説を喧伝し、実はすごかった日本海軍という論調が一般人の心情にフィット

その後、80年代に密かに開かれた海軍反省会で、実際に軍艦で砲戦を指揮した元軍人たちから、三倍説と戦績の乖離を指摘され責められる
すると三倍説は九一式徹甲弾が水中弾効果を発揮する2万メートルでの話、サマールやスラバヤの遠距離射撃なんかダメで、自分もやらなかったという弁解が出てきたという流れ