20xx年、宣戦布告され敵国に上陸され厳しい消耗戦を繰り広げる日本、
初期の戦闘で損害を多数被り、配備されたSCARの半分を失っていた。
旧式の89式や64式を引っ張り出して応戦するも1マガジン打ち切る度に何らかの部品が脱落するありさまである。
頼みの綱は米から輸入しているSCARである。

20xx年xx月xx日、SCARを輸送する商船が○○の潜水艦に撃沈されたとの報が入った。
幕僚は、国内にわずかに現存するM3グリースガンをベースに設計した5.56mm小銃を生産するという苦渋の決断をした。
ストレートブローバックの為一発発射する毎に射手に危険な発射ガスが当たり失明の危険さえあるし、
コッキングが重すぎプロレスラーが全体重を掛けてようやくコッキングできるという代物だったが、短期間で自動小銃を調達する方法はほかになかった。
「○○年前、SCARを国産ライセンス生産しておけば・・・」幕僚は責任を感じ64式で自害を試みたが、引き金を引いたその時に部品が脱落し発砲に失敗、涙した。